ウルトラマンブレーザー 第19話感想(ネタバレあり) | 無敵動画堂高田のブログ

無敵動画堂高田のブログ

無敵動画堂 というサークルで、アマチュアアニメを製作している者が、アニメや特撮について語ります。

ウルトラマンブレーザー

 第19話「光と炎」 感想(ネタバレあり)です。

 

 

 

 

 

 パワーアップ編。

 ブレーザーはタイプチェンジはしないと聞いていて、てっきりパワーアップはチルソニアソードで終わりかと思っていたので、正直この展開は意外でした。

 

 ところで、18話の感想記事の時にも書いたのですが、(このエピソードがってんじゃなく番組全体で)「司令部が秘匿していることは何か?という謎に絡む話はエミを主人公にして動く」という傾向があるので、スタッフの意識としてはこの番組ってゲントとエミの二人主人公体制っていうことだったんですかね?

 

 いよいよストーリーは、3年前の爆発事故の核心「第66実験施設」に迫る……。

 

 

・父の形見のペンダントに刻まれた日付……

 

 赤ん坊の頃のエミの写真と、刻まれた日付……

 エミの誕生日かと思いきや 父が尊敬していた科学者の誕生日と一日違いで、刻まれているのはそちらの日付。

 ……これは意外な展開で、驚きました。

 絶対この後、これには何か意味があったという展開くるよね、と確信もしましたが。

 そう、視聴者の誰もが確信しましたよね?

 実際、意味がありました。

 この一日ずれた誕生日の刻印とは「謎かけ」だったのです。

 これが、今回のエピソードのキモのはずなのですが……。

 

 

・ブレーザーは仲間だという隊員達の熱き主張

 

 ハルノ参謀長に対し、ブレーザーは仲間だ、と熱く主張する隊員達。

 そしてしっかりそれに反応して熱を発するブレーザーストーン(笑)。

 今回、後半の展開で「ブレーザーの仲間」が出現するので、その前振りとして「仲間」を強調したのでしょうね。

 ちゃんと段取りを踏んだ脚本です。

 

 ただ、今回のエピソード全体の流れとしてこの段取りを踏むのは分かるのですが、このシーンだけの会話の流れを見ると、「仲間」のキーワードを出して強調するのは、やや強引か(笑)

 

 だって、ハルノ参謀長は「正体不明の宇宙人であるブレーザーにいつも助けられているようでは、SKaRDの存在意義にかかわるぞ?」と言ってきたわけでしょう?

 これに対しての反論は

「ブレーザーに助けられなくても、SKaRDの力で怪獣を撃退してみせます」

であるべきで

「正体不明ではありますが、ブレーザーは仲間だと思っております

ではないでしょう。

 私がハルノ参謀長だったら、「話を逸らして誤魔化すな!」と怒りますよ(笑)

 

 

・ブルードゲバルガ

 

  ↓ウルトラマンブレーザー 大決戦セット

   ブルードゲバルガは、

   チルソナイトソードを持った仕様のブレーザーとセットでの商品化   

   

 

 

 おお~、ゲバルガって、スタイル的に「異色」で、あまり正統派強敵怪獣って感じではなかったし、イルーゴも蛇って感じで同様でしたが、それがこのように一体となると、三つ首の正統派強敵怪獣スタイルに! 

 

 ……って、ちょっと待て。

 三つ首って、むしろ生物としてはより「異形」になったわけで、なんでそれが「正統派強敵怪獣スタイル」なんだよ! って?

 いや、三つ首の竜っていうのは正統派だって、もう、魂に刷り込まれてしまっているんだよ!

 おのれキングギドラぁっ!

 

  ↓キングギドラ

 

 

  ↓三つ首竜

   スペクトルマンに登場の怪獣。

   個人的な話としては、こいつによる刷り込みも大きいと思う。

   OPにこいつが大暴れしているカットが使用されているので、

   子供のころ再放送で何度も目にしていた。

 

 

 

・炎竜怪獣ファードラン

 

 ブレーザーの仲間である怪獣が、第66実験施設で再び開いたワームホールから出現!

 

  ↓ファードラン

 

 

 ……と、唐突に登場しましたな

 でも、こいつの登場以上にびっくり展開だったのが……

 

 

・エミの父、出現 

 

 えええ? 生きていたの?

 エミの誕生日は、やっぱりちゃんと正しく覚えていました。

 が、お祝いの言葉をかけると、その後は消滅してしまう父。

 魂だけの存在だったのか? 

 

 で……

 一日違いの誕生日ってのが、「親父さんの謎かけだった」ってのが、私は正直いまいちよく分からなかったです。

 この一連のシーンこそ、今回のキモだったはずなんですが。

 父が娘の誕生日を間違える筈がないから、間違った日付が刻印されているこのロケットには何かある、と怪しめってこと?

 (ロケットの中には、秘密を記した日記が保管されている金庫の鍵が隠されていた)

 ちょっと、ピンときません。

 

 また、私なんぞは「え? 父生きてたの?」と驚き、そのあと光になって消滅したところで「魂だけだったのか?」と、とにかく頭の中で「???」とクエスチョンマークが乱れ飛んでいる状態。

 なのにエミは「何が起こったのかをちゃんと理解している」ようで、「ありがとう」と父に礼を言っていました。

 え? エミには何が起こっているのか、理解できているの? そうでなければ、この態度はないよね?

 ……エミの気持ちも(というより、頭の中か)私にはよく分からない……。

 

 父についての周辺情報が謎過ぎて素直に入り込めず、父娘再会に感動するっていうことがうまく出来ませんでした。

 

 

・ブレーザー、パワーアップ!

 

  ↓ファードランアーマー

 

 

 

 お、これは素直に、カッコいい。

 映像も迫力満点。

 

 

・父の残した日記を持ち去るドバシ

 

 3年前の事故は、ワームホール発生実験の失敗によるものだと分かった。

 1999年にやってきた地球外生命体=V99の目的とは?

 というところで、ドバシが現れ日記を持ち去る。

 この日記を見つけるため、エミはあえて泳がされていた。

 果たして、ドバシは何を隠しているのか……?

 

 という「引き」で、まだまだ謎を残した展開に。

 

 

 ブレーザーパワーアップ編なのですが、エピソードの中心は、第66実験施設の謎と、エミと父親のドラマ。

 その為、パワーアップイベント自体に唐突感があり、やや盛り上がりに欠けるか……?

 前もって「仲間」を強調するなど、段取りは踏んでいるのですが、どうも話の本筋とファードン登場~パワーアップがうまく結びついていない印象なんですよね。

 一日違いの誕生日の刻印が「謎かけ」というのもピンと来なかったし。

 もうちょっと丁寧にセリフで「何がどう謎かけだったのか」を説明してほしかったです。

 

 ドラマとイベントの乖離、そして不明瞭さからくる消化不良感……。

 ちょっと今回は脚本に不満が残る出来かなぁ。

 映像の出来は素晴らしいだけに、残念。

 

 さて次回!

 

 

 

 おまけ

 昔作ったやつ。

 ブログの内容とは、全く関係がありません。

GREEN SPOON ゴロゴロ野菜スープ

ABEMAプレミアム