CSで月光仮面の劇場版を放送していたので、録画していて溜まっていたのですが(笑)久々に視聴。
この劇場版、TV版の総集編的内容ながら、全て新規に録り直し、キャストもまるで異なるという仕様で、いかにもTV特撮黎明期を思わせる。
映画界の「TVなんて所詮は電気紙芝居」と、格下に見ている姿勢が感じられなくも無いのですが、現代の私達からして見ると、バージョン違いを観る楽しみがあり、楽しい。
正直、内容面ではTV版の方が今観ても面白い。
そりゃあ、TV1クール分の内容を1時間強にぶち込んでいるのだから、内容が薄くなるのは仕方がない……のですが、それ以上にアレンジの仕方にやや疑問はある。
マンモスコングが等身大の怪人だったり(TV版では巨大怪獣)、国会議員の会期中不逮捕特権に触れたりといった部分が無かったりと(映画版では、そもそもそういった悪の権力者と月光仮面達が戦うという要素そのものがばっさりカット)いったアレンジは、どうにも内容そのものがつまらなくなったとしか感じられない。
が、特撮やアクションの出来は、正直比較にならぬレベルで映画版の方が、上。
オートバイの排気量が違うなんてレベルではなく、映画版のバイクアクションのカッコいいこと!
仮面ライダーのサイクロン号に先んじる6本マフラーのバイクの迫力!
そして月光仮面登場シーンの演出の妙!
TV版では「疾風のように現れて」をそのまま演出したのかマジで前振りなく唐突に現れる月光仮面。
対して映画版……
悪人共が「(悪事が)上手くいった」とせせら笑っていると、どこからともなく流れてくる「月光仮面の歌」のしらべ。
なんだ? この歌は? と周囲を見渡し……
チャチャチャ~~~ン!
月光仮面登場!
悪人「貴様、何者だ!」
月光仮面「月よりの使者、正義の味方。 月光仮面だ!」
と、名乗り。
うむむ、やはりこっちの方が圧倒的にカッコいい。
後の作品では、人造人間キカイダーのジロー登場シーンが、もろにこれのオマージュですね。
永井豪の漫画 けっこう仮面 における登場シーンは、あきらかにこの劇場版の方をベースにしています。
劇場版を観てしまったので、TV版を観返したくなる衝動と戦っている状態です(笑)。
おまけ
昔作ったやつ。
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