11/4(土)に、友人二名と一緒に3人で
ゴジラ―1.0
を観てきました!
個人的には、期待以上に面白かった!という感想になります。
友人二名の内1名は、私同様楽しんだようですが、内容面では山崎監督に対する評価が低いのか「お涙頂戴物」という感想を口にしていました。 でもそれはそれとして、白組によるCGに興味津々で、そこの評価の加点が大きかったようです。
またもしかすると、本当は普通に褒めたかったんだけど私達に「ええ~? あれがそんなに良かったの? ご都合主義的な展開が多くなかった?」的反応をされるのが怖くて、予防線的にこういう感想を口にした可能性もあると思います。
「山崎監督の他の作品観てます? みんなこんな感じの大衆受けを狙ったお涙頂戴ものなんですよ」と、しきりに口にしていたので。
こちらがいわゆる キムタクヤマト で山崎監督作品について語りだしたりするのを、多くの作品を対象とした話題にすることで、阻止しようとしていたのかも。
もう1名の友人は残念ながら乗れなかったようで、「あれならまだシン・ゴジラの方が良かった」という感想を漏らしていました。
もっとも、その後飲みの席では、今作についての否定的感想を話すよりも ゴジラ S.P(シンギュラポイント)の話の方に熱が入っていて(笑)。ヒロインの神野銘がいいぞ! と。
まぁ、今回の-1.0には、単純に「乗れなかった」ってことなんだろうなぁ……。
↓ゴジラ S.P
TVアニメ版のゴジラ。 正直、この作品を観たり作ったりする方々って
「ゴジラ対メガロ」のファンから割と遠いところにいる層だと思うのだけれど、
なぜかジェットジャガー推し(笑)という作品。
以下、ネタバレ有の感想。
どうしても比較的最近作である「シン・ゴジラ」との比較で観てしまうところがあったのだけれど……。
ちゃんと主人公がいて、そのドラマが描かれ、きちんとそれが一つの着地点に到達して完結するという「物語の王道」的な作りであることが、私の中では大きな加点ポイントだったのだろうな、と。(シン・ゴジラは、そうではない作りだったでしょう?)
主人公である敷島が、いかに戦争から立ち直るか、という物語。
これが「何か事件が起こって一発で立ち直る」のではなく、様々な人との出会いや生活、事件を通じて徐々に立ち直っていくのが良い。
機銃を撃つべき時に撃てなかった、というトラウマに関しては前半のゴジラとの戦いで一応の克服をする。
それでいて、生活の中で「立ち直っていいのか? 未来に希望を持って生きていていいのか?」というところで、やはりまだ立ち直れていない、という描写が入ることで、いかにこの立ち直りが難しいかを観客にも感じさせてくれる。
で、作品後半、震電の整備をあくまで橘にやってもらうことに拘る辺りになると「自分の意志で 自分の心の中の戦争の影と戦うのだ、という決意が感じられるようになっている。
この時点で、映画冒頭から彼がずっと自分を攻め続けている
「自分は特攻から逃げたし、撃つべき時に撃てなかった、臆病者だ」
という壁に関しては、克服している。
ただし、その決着の付け方として特攻という間違った方向にその時は進んでいる。
「多くの人が犠牲になったのに、自分は生き残ってしまった、卑怯者だ」
という壁に関しては、乗り越えられていない。
この、きちんと段階を経て立ち直っていく姿が描かれていたのが、私的には大変好ポイントでした。
それがクライマックスの出撃時点ではちゃんと「生きて帰ってくるつもりで戦いに行った」ということが、クライマックス後に明かされる。
やられました。
見事にミスリードに引っかかりましたよ、私は。
長くなったので、明日に続けます。
(つづく)
おまけ
昔作ったやつ。
ブログの内容とは、全く関係がありません。