ウルトラマンブレーザー 第8話感想(ネタバレあり) | 無敵動画堂高田のブログ

無敵動画堂高田のブログ

無敵動画堂 というサークルで、アマチュアアニメを製作している者が、アニメや特撮について語ります。

ウルトラマンブレーザー

 第8話「虹が出た 後編」 感想(ネタバレあり)です。

 

 

 

 

 

 正直に言うと、これまでのエピソードが満足度が高かった分、初の前後編ということで期待値を上げ過ぎていたのか、この前後編はやや不満が残った、というところです。

 

 キャラクター掘り下げ編、順当に1名ずつ消化していくのかと思いきや、順番から言うとここでテルアキ編の筈なのに、前編はゲント隊長編の趣。

 が、後編は無事明確なテルアキ編としての作りでした。

 

 

・迫る7つの台風

 

 ニジカガチを介しているが故に、大自然の怒り、みたいにイメージしてしまうかもしれませんが、それは誤解です。

 今回の事件は明確に横峯万象教授による人災です。

 

 

・アースガロンMod.2

 

  ↓ニジガカチ

 

 ん? アースガロンMod.2 の見出しを付けて、なんでニジカガチの広告を貼るの? って、ニジカガチの玩具に、アースガロンMod.2のパーツが同梱冴えている、という仕様だからです。

 

 

 カッコいい。 

 

 

・レインボー光輪

 

 ↓ウルトラマンブレーザー DXブレーザーストーン03 レインボー光輪セット

 

 

 おっと、今回はアースガロンパワーアップ編であると同時に、ブレーザーパワーアップ編でもありましたか。

 前後編を費やして盛り上げに来るわけです。

 

 

・サインして貰ってもいですか?

 

 う~ん、スタッフには悪いけど、このセリフ、よめた。

 やると思った……って感じで、やや脱力。

 

 

 

 

 さて、最初に書いたように、今回はやや不満が残った、という感想です。

 オチにあたる「サインして貰ってもいですか?」のセリフが読めてしまたから?

 違います(笑)

 

 細かく不満点を挙げていくと訳が分からなくなるので、大きく3つにまとめます。

・前編はゲント隊長編、後編はテルアキ編とする変則構成

・今回の怪獣=ニジカガチの悪役感の薄さ

・横峯万象教授の言葉の説得力の弱さ

 

・前編はゲント隊長編、後編はテルアキ編とする変則構成

 ユニークではあるんですよ、こういう構成。

 でも、同じ物語の語りの途中で主役が変わってしまう、という構成は、どうやったってドラマの一貫性を失い、今回のようなテーマ性の強い作品の説得力を奪ってしまうんです。

 複数の登場人物の思惑が入り乱れるミステリーなんかでは、同じ物語の途中で主役(語り部)が変わるのは読者を幻惑する効果もあり、面白くなるのですが。

 今回の作品は、

「地球全体の自然のことを考えれば、現代文明は排除すべきなのでは?」という命題が掲げられた作品であり、

「横峯万象教授を説得する」という方向性もハッキリしていた作品でした。

 特に、「横峯万象教授を説得する」という物語の柱がシッカリと据えられているのに、説得すべき人物である「今回の主役」が、途中で変わってしまうとは、何事!?

 結果的に「初対面のファン」に説得されるという謎のクライマックスに。

 物語の説得力、ドラマとしての盛り上がり、激減。

 ……なんか、当たり前すぎるじゃないですか、そうなるのは。

 スタッフがこの変則構成を選択した理由が、本気で1ミリも理解できなくて、かなり困惑気味です。

 

 

・今回の怪獣=ニジカガチの悪役感の薄さ

 今回の作品、スタッフに与えられた「お題」は、アースガロンMod.2 と、レインボー光輪 の登場をいかに盛り上げるかという正統派の「パワーアップ編」だったと思われます。

 だからこその前後編なのでしょう。

 で、パワーアップ編にふさわしい「敵役」は、もちろんそれにふさわしい「強敵」です。

 そして「悪役」です。

 どんなに「強敵」であっても、「悪」の属性が弱いと、倒した時の爽快感に欠け、パワーアップ編の敵役としてはやや不適格でしょう。

 なのに、ニジカガチは「畏れ、敬うべきもの」というキャラクター性が強く、悪役感が決定的に弱い。

 ミズノエノリュウを抹殺するウルトラマンガイアや、ナツノメリュウを粉砕するウルトラマンマックスがいたとしたら、あなたはそのウルトラマンの活躍に喝采を送ることは出来ますか? 出来ないでしょう?

 今回、限りなくそれに近い状態だったと思うのですよ。

 今後の本格的パワーアップ編の為に、あえて「完全には盛り上がらない展開を選択」したのでしょうか?

 ニジカガチ自体のデザイン、造形、ギミックは強敵感抜群だっただけに、この、悪役感の弱さは大いに残念です。

 てか、横峯教授が無罪放免で、ニジカガチが倒されなければならなかったという展開は、どうにも納得しかねる。

 

 

・横峯万象教授の言葉の説得力の弱さ

 「地球全体の自然のことを考えれば、現代文明は排除すべきなのでは?」という命題。

 過去、様々な作品で繰り返し描かれてきたこのテーマ。

 そのドラマの厚みを決定づけるのは、「文明の排除」を主張する側の言葉に説得力があるかどうかでしょう。

 正直、今回の横峯教授の言葉には、説得力がない。

 厚みがない。

 なんか、無茶苦茶薄っぺらく感じられたのである。

 今回の脚本家の方や監督は、例えば自然環境保護を訴えている現実の人達の訴えの言葉とかを、真剣に聞き、考えるなどしたことがあるのでしょうか? ……ないんじゃないですかね?

 ここはもうちょっと、頑張って欲しかったところです。

 

 かなり辛口の意見を並べてしまいましたが……

 私はこのウルトラマンブレーザーという作品が大好きです!

 大好きだからこそ、もっと面白く、もっと素晴らしい作品になってくれ! という願いを込めての、辛口意見です。

 今後にも、まだまだ大いに期待していますよ!

 

 さて次回!

 

 

 おまけ

 昔作ったやつ。

 ブログの内容とは、全く関係がありません。

GREEN SPOON ゴロゴロ野菜スープ

ABEMAプレミアム