全国自主制作アニメーション上映会(第6回上映会)の感想です。
(つづき)
・彼女と彼女の猫と猫
え~と、ごめんなさいね。
どうしてもタイトルから、今は超ビッグな有名監督の作品を思い浮かべずにはいられなくて。
ですがこの作品、特にその作品を意識したものではなかったようなので、「え? あれ?」と、戸惑ってしまった、というのが正直なところです。
・NAVY SPRING
(やや辛口評なので、ご注意ください)
辛口意見というか、単に好みの問題というか。
何人かの少女達の物語をオムニバス形式で描いた作品。
特定の主人公は存在していない。
ただ、完全にバラバラの物語ではなく舞台は統一されており、キャラクターの関係も複雑にリンクしている。
一つのドラマを描き切るのではなく、複数のドラマが並行して存在している、ということを「示す」にとどめていました。
現実に生きている私達は、起承転結のある物語を生きているのではない。
だから、キャラクター達の日常のドラマをリアルに描くのであれば、そこにはいかにも定められた「起承転結」特に「結」はいらない、ということでしょうか。
様々なシチュエーションドラマの「さわり」の部分のみが複数提示され、その後、彼女や彼らがどの様な物語を展開していくのかは、観た人の想像に任せる、というタイプの作品でした。
最初に書いたように単に好みの問題で、私はいかにも一つの物語らしく、しっかり「結」にただりつくタイプの作品の方が好きです。
もちろん、これはこれで「アリ」な作品だとも思います。
ただ、この作風でいくなら、もう少しそれぞれのキャラクターは、観ている人が自分を重ね合わせ易い「リアル」な設定にした方がいいんじゃないかなぁ、と。
少々、キャラクター設定が、フィクションの物語の登場人物らしい「ドラマチックな設定」に寄っていたような気がします。
・WEEDMAN
いやぁ~、やられた。
見事なオチ。
完全に騙された状態で観ていましたよ。
帰宅してから、つい、「WEED」の意味を調べてしまいました。
「たばこ」とか「大麻」の意もあるのですか!
・私立戦艦ワセダ
実にストレートな、アマチュア作品らしい王道の娯楽アマチュア作品。
全編楽しさに彩られた快作でした。
「偏差値をエネルギーとした戦闘兵器」ってのも楽しいが、
「受験時の学力を入学後も維持している学生がほとんどいない為、敵も味方も入学したての新入生を確保しようと躍起になる」と、ちゃんと設定を活かした上で捻りを加えたストーリー展開がさらに楽しい。
クライマックスの一発逆転のネタも「……偏差値がエネルギーっていう設定はどこに? 全然関係ないことで逆転したぞ!? でもいかにも一発逆転って感じのネタをぶっこんできたぞ」と、観ている者に混乱と爽快感を与える大変楽しいものでした。
(つづく)
自作について……
上映会に観に来ていない方のために解説交えつつの紹介をしていきます。
今回のウチの作品は……
昨年作ってこのブログに載せていた「祝!マジンガ―Z放送開始50周年」 および 「祝!デビルマン放送開始50周年」の動画に、新作カットを加えた上で再編集。その2本を繋げたものから作品がスタート。
が、それに対して「今年って2023年でしょ? デビルマンもマジンガーZも1972年放送開始の作品じゃないですか! 50周年ってことなら、1973年の作品をセレクトして紹介する作品にすべきでは?」と、自分でツッコミを入れて、
「では改めて1973年の作品を紹介。1973年公開劇場用新作映画……
マジンガーZ 対 デビルマン !!」
と、私としてはここで「アホか!?」と観客が呆れて、多少は笑いが取れると踏んでいた。
……すべりました……会場、無反応!!
ぐわああぁぁ~~~っ!
もう、穴があったら入りたいってのはああいう事で。
え~、下記の数点の絵は、今回のデビルマンパート用の新規作画カットです。
同一カット内でブレスレットをしているのが右手になったり左手になったり……
ちゃんと時間をかけて作業していれば、こういうミスは起こらないんですけどねぇ。
気が付いた時には、もう時間切れ。
あああ~
(でも、もうそれはそれとして、今後も直したりはしない)
↓というわけで、今回の作品の、デビルマンパートを切り出したものです!
おまけ
昔作ったやつ。
ブログの内容とは、全く関係がありません。