↓風雲ライオン丸 第11話より
第11話「生きていたタイガージョー!」
豹馬の死とタイガージョーの登場を描くエピソードです。
(つづき)
一行の元へ戻った獅子丸は、通り魔の正体はやはりマントル怪人であった、と豹馬に報告する。
豹馬「で、殺ったのか?」
獅子丸「……凄い使い手だ……」
そこで豹馬は、獅子丸のロケットが壊れていることに気付く。
豹馬「逃がしたのか? ハハハ……」
つい、こみ上げてくる笑い。
獅子丸だって、完璧な強さではない。 失敗することもある。
獅子丸ほどの男が、敵を取り逃した。
傷こそ負わされてはいないが、大事なロケットまで壊された。
志乃と三吉は、完全に獅子丸に頼り切っている。
でも、俺だって……。
もし、獅子丸が逃した敵を、自分が倒したらどうだ?
豹馬の中に、抑えがたい衝動が湧いてくる……。
↓風雲ライオン丸 第11話より
壊されたロケットを見て、思わず笑ってしまう豹馬
う、う~む。
何というか、スタッフ、容赦ないというか……。
仲間になったからといって、豹馬の性格を「すごくいい奴」にしてくれません。
いや、でもこれでいいんだよな……。
買い出しに出かける豹馬、三吉、そして獅子丸。
強さへの憧れを無邪気に語る三吉に、笑顔を返す豹馬。
が、その明るく楽しい道中も、惨殺された村人を運ぶ一行とすれ違ったことで、終わった。
マントル怪人の仕業だ。
その非道に、改めてマントルに対する闘志を燃やす豹馬。
しかし、猛る豹馬を、獅子丸は諭す。
獅子丸「通り魔はマントルの怪人の中でも恐ろしい奴だ。
血気に逸って飛び込むなよ」
しかし、豹馬は、獅子丸の言っていることを聞いているのかいないのか……。
獅子丸「……聞いているのか、豹馬……」
獅子丸の念押しに、一応、頷いて見せる豹馬。
不安を感じつつも、獅子丸としても今は一刻も早くロケットを修理しなければならない時だ。
彼は、豹馬、三吉と別れ、鍛冶屋へと向かった。
……これが、今生の別れとなった。
↓風雲ライオン丸 第11話より
獅子丸が行ってしまったことを見届けると、豹馬はやはり……。
豹馬「買い物はお前に任せた! 俺はちょっと……」
三吉「行っちゃうのぉ?」
豹馬「獅子丸には黙ってろよぉ!」
この時、豹馬は笑っていた。
自分の強さに絶対の自信を持ち、
正義の為に、という戦う理由を見つけた彼は、
笑顔で戦場へと去って行った……。
向かうは、怪人ザグロと、地虫忍者の群れ。
豹馬「俺は決めたんだ! 貴様らマントルはみんな斬る!」
豹馬の、最後の戦いが始まる……。
↓風雲ライオン丸 第11話より
(つづく)
↓風雲ライオン丸
おまけ
昔作ったやつ。
ブログの内容とは、全く関係がありません。