↓風雲ライオン丸 第11話より
第11話「生きていたタイガージョー!」
豹馬の死とタイガージョーの登場を描くエピソードです。
この第11話こそ、下手をすると第1話以上にスタッフが重要エピソードとして世に送り出した1本かもしれません。
大好評だった前作「快傑ライオン丸」の後を受け、スタッフがノリにノッて世に放った風雲ライオン丸。
が、結果は意外にも不評。
そして、
その不評を吹き飛ばすべく、
起死回生の逆転打となるべく、
内容が通常の3倍増しで送り出されたのが、この第11話。
普通に考えて、ブラックジャガー=黒影豹馬の死、というのは、それ単独で1本費やしてよい、重要イベントでしょう。
が、この第11話はそれ以外に
タイガージョーの登場
兜を脱ぎ、たてがみを見せるライオン丸
という、これまたどちらも単独で1本費やしてよい、重要イベントがぶち込まれているのです。
並のエピソードとはわけが違うのです。
しかし、だからといって通常のエピソード以上に時間をかけてじっくりと作られたのかというと、おそらくは逆。
番組の不評を払拭するべく
とにかく早くこのエピソードを放送しなければ!
というスタッフの焦りが見えるのです。
なんでそんなことが言えるのかって……
まずは、監督のローテーションの狂い、です。
番組立ち上げ時こそメイン監督である石黒光一監督が1~3話と、3話持ちで撮っていますが、その後は各監督2話持ちのペースで撮られています。
それが8話以降、大きく乱れるのです。
また、この第11話でライオン丸は兜を脱ぐのですが、第12話では再び兜をかぶっており、第13話で再び兜を脱ぐというややこしいことになっています。
これは
・第12話は、本来は第10話として第9話と一緒に大塚莞爾監督によって撮られていた
・路線変更が決定し、大急ぎで、ブラックジャガーのドラマに決着をつけるエピソードと、タイガージョー登場などを描くエピソードが石黒光一監督によって撮られた
・路線変更をとにかく早く子供達にアピールしたいので、石黒監督による路線変更編2話分の放送を前倒しし、第10、11話として放送
・完成してた本来の第10話は、第12話として放送されることとなった
のだろう、としか思えないんですよ。
ただし、大急ぎで作られたとは思われるものの、この11話には、決して作品に粗さはありません。(第10話の方は、本来は全く別のエピソ―ドであったのだろうと思われる脚本を無理に豹馬改心編に変更した感があり、出来が粗いです)
むしろこの第11話は、よくぞこれだけの内容を30分1本に詰め込んだものだと驚かされる、実に濃密な1本になっています。
改心し、獅子丸と共にマントルと闘うことを決意した豹馬は、獅子丸、志乃、三吉達と共に旅を続けていた。
↓風雲ライオン丸 第11話より
仲良く皆で火を囲み、談笑する4人
この辺りには、夜ごと出現する怪しい通り魔がいるという。
その話が気になった獅子丸は、辺りを見てくるという。
志乃・三吉と共に残った豹馬であったが、彼の胸の奥には、くすぶるものがあった。
もしやその通り魔はマントルでは?
獅子丸はそれを察し、様子を探りに行ったのでは?
一緒に戦おう
獅子丸はそう言った。
嘘をついているつもりはないであろう。
しかしやはり彼は、まずは自分が、と思っているのでは? それが無意識にせよ。
はたして、予想通り、通り魔の正体はマントル怪人:ザグロであった。
ライオン丸は、ザグロを倒すべく、戦いを挑む。
しかし、ザグロは恐るべき使い手であり、ライオン丸は背中のロケットを破壊されてしまう。
↓風雲ライオン丸 第11話より
ライオン丸、苦戦!
そして、ザグロの必殺技がライオン丸に向け放たれる!
必殺、兜割り!!
ライオン丸、絶体絶命!?
↓風雲ライオン丸 第11話より
(つづく)
↓風雲ライオン丸
おまけ
昔作ったやつ。
ブログの内容とは、全く関係がありません。