仮面ライダーリバイスについて、いわゆる 感想 からはちょっと外れた話題を続けることとなります。
もう、私の妄想、邪推の類が、本格的に展開されることとなります。 スミマセン。
↓仮面ライダーリバイス
(つづき)
特撮作品と木下半太作品の双方を愛してやまぬ者として……
5:終わりに
木下半太さんのファンの中には、「小説は面白いから。リバイスしか知らない人は、せめて○○は読んで!」的な発言をされる方もいらっしゃるようなのですが。
あくまで個人的意見に過ぎないのですが、私は「それで特撮ファンの間での木下半太さんの評価を逆転させるのは、難しい」と思います。
基本的な部分で、キャラクターが、特撮ファンの好みとかみ合っていないんですよ。
例えば、木下半太さんの作品に登場するヒロインで年齢が18歳以上の場合、処女のキャラクターなんてほとんどいないと思われます。
でも多分、特撮ファンの男性の感覚の場合、20歳越えていようがアラサーだろうが「ヒロインは処女」というのは、ほぼデフォルト設定だと思うのですよ。
繰り返しますが、基本的な部分で、キャラクターが、特撮ファンの好みとかみ合っていないんですよ。
私の場合、仮面ライダーの脚本家としてではなく、コメディ・サスペンスを得意とする小説家 として木下半太さんの作品に触れ始めたので、抵抗なく作品にも入り込めたしファンにもなりました。
ですがもし、最初の木下半太作品との出会いが「仮面ライダーリバイス」だったら……
自分の心に相当高い壁を構築し、そう容易くは木下半太作品を楽しめる状態にはならないぞ、いや、なってたまるか、という心理状態になっていたと思われます。
60点、70点の作品では話にならない。
いや普通に考えて「これはめっちゃ面白い!」という80点の作品でも、無理かもしれません。
もう、「余程審美眼の狂った奴でなければ、面白いと言うだろう」という、90点クラスの作品が出てきて、やっと「これは面白いね、リバイスはアレだったけど」になるんじゃないかと思います。
じゃあ、どうすれば木下半太作品の評価を、特撮ファンの中で上げる事が出来るの? って、それはもう、
90点以上の作品を、
この後書いてもらうしかないでしょう。
この後、です。
残念ながら、もう先入観があると思うので、現時点で 90点なんじゃない? と思われる過去作品を読んでもらっても、駄目だと思います。
そしてくどいようですが、何と言っても「基本的な部分で、キャラクターが、特撮ファンの好みとかみ合っていない」
そりゃまぁ、ある程度の人は先入観無しに読めるでしょうが、多数派にはなり得ないと思います。 第一印象っていうのは大事でしょう。
だから正確には「この後、特撮ファンの嗜好もある程度考慮に入れた上で、90点以上の作品を書いてもらうしかない」ですか。
私は木下半太さんの作品のファンなので、今後、再び特撮作品に関わって、90点以上の作品を送り出し、現在の評価をひっくり返してくれることを望みます。
また、木下半太さんなら出来るとも思います。
まぁ、木下半太さんの心情としては、「特撮オタクは、自分とは水と油の存在だった。もう関わりたくない」と思っていらっしゃるかもしれませんが……。
天下獲るなら!
オタク層だって、自分のファンにしてみせる!
と意気込んで欲しい、と思うところです。
……ただ、プロデューサーは望月卓さん以外の方がいいかな、と思います。
ごめんなさいね、望月卓プロデューサーの作品のファンの方。
さて、勝手な今後の展望(というか、個人的願望)はともかくとして、過去に目を向けた場合ですが。 リバイス。
個人的には、木下半太さんは、もっといつもの感じでキャラクターを描いた方が、良かったのでは? と思っています。(もちろん限度はあるので、まんま小説と同じような下品なキャラでは困りますが)
その方が、キャラがもっと生き生きとして、ちゃんと魅力が伝わったのでは?と。
え? 特撮オタクは(特に男性は)そういうキャラクターが苦手と思われます、という話を続けてきたのに? と思われるかもしれませんが。
それでも、やはり「血の通った人間」と感じられるキャラクターであれば、オタクだって、ちゃんと受け入れてくれたと思うのです。
リバイスの主人公一輝の「おせっかい」は、ウルトラマントリガーの主人公ケンゴの「スマイルスマイル!」にも感じるのですが、「型」から入っている感じで……。
過去、超光戦士シャンゼリオン なんて作品もあったわけですし。
あれも、キャラは特撮オタクの好みからは元来かけ離れていた筈で、実際番組開始当初は批判派が強かったと思うのですが、そのままのキャラクターで、ちゃんと人間的魅力をアピールし、ファンの評価を逆転させてしまった。
ファンは、自分とは合わないキャラだな、と思っても、ちゃんと人間的魅力をアピールされれば、フィクションの世界でなら、充分受け入れ、好きになれるものです。(現実に付き合いたいとは思わなくても)
脚本:木下半太と聞いて、期待した一人としては、仮面ライダーリバイスは、ちょっと残念な感じで終わってしまいました。
願わくば、上記の通り、もっといつものノリで描かれた特撮作品で再会したいと思っております。
以上、感想とも、考察ともつかぬ、何やら邪推と妄言の類で構成された長文でしたが、リバイスに関しての記事を終えたいと思います。
おまけ
昔作ったやつ。
ブログの内容とは、全く関係がありません。