ウルトラマンデッカー
第10話「人と怪獣」 感想(ネタバレあり)です。
う……お……。
どシリアス回が来ましたな。
ストーリーの運びから、ウルトラマンダイナ第16話「激闘!怪獣島」をベースにしてるのは間違いないのですが、あちらが「遺伝子操作によって生み出された最強怪獣 VS ダイナ」をウリにした娯楽編であるのに対し、こちらはテーマ性を重視したハードな作品となった。
・副隊長掘り下げ編
キャラ掘り下げ編、なのです。
食堂のシーンは良かったですねぇ。
グッと、ドラマに深みが増した感じがあります。
単に、キャラの背景とかが、設定が、作中で語られるってんじゃなく、副隊長と隊員3人が、仕事が終わって帰る前のプライベートな時間に集まって 真面目な話をしている ってのがいいんですよ。
遊びならね、なんかプライベートな時間でも上司に付き合うのは分かるんですよ。
それが社会人の付き合いってなもんです。
でもね、真面目な話をね、それも無理に付き合わされたんじゃなくて、隊員達がみんな副隊長のことを心配して自然に集合して、ってね……。
良い職場環境過ぎるだろ(笑)
羨ましすぎる。
・デッカーとネオメガスの手の上に乗って対峙する
カイザキとシゲナガ
おおお、こういう印象的な画作りはいいですね。
・ウルトラデュアルソード……大して役に立たず(笑)
↓ウルトラデュアルソード
ち、ちょっとぉ!
前々回、トリガー完結編ムードに押され気味で、やや印象が薄くなってしまったニューアイテム。
次回以降の活躍に期待かな? なんて考えていたのだけれど、前回もグレースの大活躍の前に、やや印象が薄く。
そして今回! ……ちったぁ役に立てよ!
折角の新アイテムなのにねぇ。
……売る気あるのか!?
・デッカーを抱えて飛ぶGUTSホーク
↓GUTSホーク
今回一番の燃えポイントですかね。
玩具でもそれっぽくは再現できそうな辺りが、実に好ポイントです。
今回は、怪獣との共存という、シリーズ中でも何度かみられたテーマを扱った回でした。
ある意味、あまり難しいことは深掘りせず、理想を謳い上げたコスモス、
理想を追い求める夢への希望は失わなかったX、
対して、今回は割と「そんなのは夢物語」という立ち位置に立った作品だったかと思います。
理想の否定こそしませんでしたが。
面白いのは、今回、実はシゲナガ博士は、ネオメガスの制御に成功していた、という点。
カイザキ達の横やりが入らなければ、彼らの考える所の「共存」は夢物語ではなく、成し得る可能性が十分にあった未来ということ。
しかし、それはやはり「共存」とは言えない。
この辺り、深掘りしたら、それだけで番組が1本作れてしまいそう。
さて次回!