ライオン丸 について | 無敵動画堂高田のブログ

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無敵動画堂 というサークルで、アマチュアアニメを製作している者が、アニメや特撮について語ります。

 いや~、仮面ライダーセイバーの映画の感想を書いている中で不用意に

風雲ライオン丸 第14話「父のかたきライオン丸!」

に触れてしまい、一旦このエピソードの存在を思い出してしまうと、次々に セリフが、BGMが、映像が頭に蘇ってきて、フラッシュバック状態(?)に。

 しかもそれが止まらない状態になっていて、今日も通勤中、ひたすら「快傑ライオン丸」「風雲ライオン丸」の名シーンが脳内連続再生状態で。

 まいったね、どうも。

 

 そんなわけで、ちょっと自身のガス抜きの為、ライオン丸について、つらつらと取り留めのない雑感を書き綴ります。

 ホント、雑感を書き綴るだけなので、ご容赦の程を。

 

 風雲ライオン丸 第14話「父のかたきライオン丸!」は、もう完全に超えるべきではない一線を越えてしまっている感のある作品で。

 ところが、風雲ライオン丸って、この14話に限らず、そんなエピソードがゴロゴロしている、もう番組自体が超えるべきではない一線を越えちゃった番組であるのは、疑いようがない。

 前作 快傑ライオン丸 のヒットを受けてのシリーズ2作目であったはずなのに、人気は急落、2クール(半年)で終わってしまった。

 

 いやなんで越えちゃったんだろうね?って。

 

 前作の 快傑ライオン丸 は、越えてない。

 越えてないんだけど……。

 改めて思うに、やっぱり 快傑 から 風雲 って、地続きなんですよ。

 

 快傑ライオン丸、は変身ヒーロー物を、時代劇でやろう、という企画だった。

 番組開始当初は、まぁ、時代劇版変身ヒーロー物が、普通に作られている感じだった。

 ところが、徐々に、敵であるゴースン魔人に、人間味のある性格付けをして、ドラマに厚みを持たせることを始めてしまい、しかもそれが抜群に面白かったんですよね。

 同時期に放送されていた「仮面ライダー」(1作目)では、敵の怪人は「人間と同じ知性」は持っていて、普通に会話もできるけれど「人間らしい心」は持っていなかった。

 ライオン丸では、ゴースン魔人に、それ(心)を与えてしまったんですね。

 結果、単純に「悪」とはいえない魔人達……

ある者は、悪時には興味が無く、自分の腕に誇りを持つ戦士であり、

ある者は、盲目の女性と心を通わせ、彼女の治療を目的に戦う男であり、

ある者は、住人達にすら捨てられた人間の捨て子を愛情かけて育てている父親代わりであり、

ある者は、血気に逸る息子を諫める、優しい老人であり、

といったキャラクター達が次々に登場することになる。

 そしてついに番組の折返し地点である第27話でライバルキャラ:タイガージョーが登場。

 特撮ヒーロー物界、初の本格的な悪のヒーローです。

 この二人の対決のドラマは実に面白く、対立していた二人がやがて奇妙な友情で結ばれるようになっていく、という流れも含め、ホント、タイガージョーは、ライバルキャラの基本を、初のこのテのキャラにしてすでに完成の域にまで達しているという名キャラクター。

 さらに、果心覚書をめぐる連続ストーリーや、クライマックス近くの強敵怪人達が「八人衆」と呼ばれる者であるといった強敵感をあおる設定など、もう、番組が進めば進む分だけ面白さも うなぎ上りという……。

 最初は、割と普通の変身ヒーロー物だったのにねぇ。

 (ただ、最終回1話前の第53話「悲しきタイガージョーの最期!」まではそうなのだが、こと、最終回には、個人的には不満が残る……)

 

 で、2作目の風雲ライオン丸……。

 快傑~がヒットしたから、スタッフ自身も面白いものが出来たと思ったから、だからこそより発展させ、より踏み込んだ作品を作ったに過ぎないんだよねぇ。

 そうしたら、それは超えるべきでない線を踏み越えていた、と

 で、「父のかたきライオン丸!」をはじめとする、トラウマエピソードが大量発生してしまう、と(笑)。

 

 え~と、ところで、皆さん、このブログをここまで読んで、ちょっとイラついてきません?

 だって、ず~っと話題に挙げている「父のかたきライオン丸!」の内容を知らない人が殆どでしょう?

 それなのに、その内容を知っていること前提みたいにして、このブログ書いてますもんねぇ……。

 しかも長文を……。

 

 ゴメンナサイ。

 ちょっと、私自身のガス抜きなんです。

 

 

     ↓8年ほど前に描いた、快傑ライオン丸