ウルトラマントリガー
第19話「救世主の資格」 感想(ネタバレあり)です。
……皆さん、実際、今回のクライマックスの事は、事前にご存知だったのでしょうか?
私は基本、ネタバレは踏まないように気を付けているつもりなので、全く知りませんでした。
予想もしていませんでした。
キリエル人が出る、という時点で、すでに結構なイベントでしょう?
それに重ねて、ティガとの共演という大イベントをやってくるとは。
リブットのゲスト編とナースデッセイ号初変形を重ねたり、今作の方針なんですかね?
ビッグイベントは、小分けにせず、重ねるべし、と。
・トリガー登場! ダーゴンにキック!!
このシーンで私は吹きそうになりましたよ!
仲間割れをしているカルミラとヒュドラム。結果的に街が大変なことに。 必死に二人を止めようとするダーゴンに、いきなり蹴りを入れるトリガー!!
いや、お前、何すんの?
あれはどう見てもトリガーが悪い。
で、もの凄く今更なんですが、第10話「揺れるココロ」において、
ダーゴン「笑っている顔なんだが」
アキト「さっきと変わんないだろ! 誰が分かるんだよ?」
ケンゴ「いや、確かに笑っている気がする」
と、ケンゴは巨人達の表情の変化を読み取ることができる というやり取りがあって、あれって、ケンゴはウルトラマンの力を得た人間なのではなく、3巨人と同種族であるトリガーそのものである っていう展開の伏線だったんですね。
なぜか、トリガーがダーゴンに蹴りを入れた瞬間に唐突に思い出した(笑)。 前回の、「カルミラ、笑顔だったな」とか、そういうことをケンゴが呟くシーンではなく、今回トリガーが蹴りを入れた瞬間に。
何故だ!? 自分の思考回路のつながり方がよく分からん。
・カルミラが泣いている
とか何とか思っていたら、カルミラの表情の話に。
うん、今回は巨人の同種族ではなく普通の人間である私でも、少し分かる気がしたぞ。
そうか、カルミラの、あの目の下のラインは仮面ライダーの一員であることの証……ではなく、
涙を表しているラインだったのか……。
仮面ライダーは、その悲しき宿命を表現するために、マスクデザインで、基本的に目の下に涙ラインを入れることになっているのです。
一番最初から意図されていたのではなく、本来はただのマスクの覗き穴だったのですが、うまく表現としてもハマり、シリーズが進むにつれ、いつしか「基本的な決まり事」となっていったそうです。(絶対法則ではないです)
今回のカルミラの悲しみの表情の表現で、あのラインを活かした演出が成されていたことを考えると、デザイン段階で意図して「仮面ライダーと同じく、涙ラインとしてここに線を入れておこう」としていたのは、間違いないでしょうね。
↓カルミラ
・キリエロイド登場
いや~、ティガの頃からねぇ……。
こいつ、偉そうに理屈をこねている、嫌な奴でしたねぇ……。
悪役として、大変、良い。
↓キリエロイド
エピソード全体としては、ドラマ的な比重は、3巨人が占めているところが大きく、本来であれば大きくあるべき ユナがユザレである宿命 という要素が、あまり視聴者の心に迫ってこない。
本来ならば、
ユナはユナという一人の人間であるべきなのか
(その面を補強するキャラとして、今回シズマ会長も登場している)、
地球の救世主たるユザレとして覚醒するべき存在なのか
(その面を強要してくるキャラとして、今回キリエル人が登場している)。
その自身の存在に揺れるユナのドラマがメインになっているべきなのだと思う。
メインでなくとも、3巨人のドラマと、半々の比重なのだと思う。
が、映像的迫力、(カルミラの涙ラインの演出などもあり)面白さが上乗せされた分、3巨人のドラマの占める割合が、グンッと増してしまった。
その為、ユナに絡むキリエル人の折角の登場も、今一つ活かされず。
なんか意味不明の難癖をつけてユナに迫る変なおじさんになってしまった。
……いや、それはユナのドラマがしっかりメインで描かれていたとしても、そうなったか。
キリエル人って、そういう奴だったよね(笑)。
……というような感想をブログに書くことになるのかな? なんて、夢想してました。
いや、実際書いてんじゃん……というツッコミは無しで。
はい、夢想していました。 あの瞬間まで。
・ウルトラマンティガ登場
この瞬間、それまでの内容が頭から吹っ飛んだ!
そうか~、今回は、ティガ第3話であり、第25話であり、第49話であり、ダイナ劇場版 であり、というエピソードだったのですね。
↓ウルトラマンティガ&ウルトラマンダイナ 光の星の戦士たち
ウルトラマンダイナの劇場版。
同時上映のアニメ「ウルトラニャン2 ハッピー大作戦」も、個人的には割とお気に入りの作品です。
もうここは、2大ヒーローの共演、サービス編として、素直にノッて楽しむのが正解でしょう!
つ~か、ノらなきゃ損!
とんだサプライズサービス回でした。
ホントビックリした。
さて次回……って次回はちょっとお休みですか。
本格再開を楽しみに待ちましょう。