CSの時代劇専門チャンネルにて 参上! 天空剣士 が放送開始! という話は、先日このブログでしたのですが、(参上!天空剣士 が、来月から時代劇専門チャンネルでスタート! 参照)
参上!天空剣士|365日時代劇だけを放送する唯一のチャンネル時代劇専門チャンネル (jidaigeki.com)
約31年の時を経て、ついに第1話の視聴が叶いました。
昨日から放送開始だったのですが、溜まっている他の番組より優先度を上げて、もう、視聴しちゃいました。
え~と、正直な感想を書かせてもらうと、特段面白くはなかったです(笑)。 でも何と言うか、それは予想通り、でして。
31年前の本放送当時の記憶でも、前半はぶっちゃけイマイチで、路線変更して1話完結になった後半は、まぁまぁ面白かった、といった感じだったんですね。
だから、第1話は、大して面白くないだろう、と予想していたわけです。
にしても……なんだかスタッフが、30分子供向けというものを全然研究せずに作っている感が。
第1話で、
主人公が超能力者となった経緯とか、
主人公の過去(恋人の父であり剣の師でもあった人物を誤って斬ってしまった)とか、
敵幹部との因縁(かつての恋人の現在の夫が敵幹部の一人)とか、
レギュラーの少年キャラと敵とにも何やら因縁がありそうとか、
色々盛り込んでいるのですが。
第1話はそんな事よりまず、
主人公をはじめとするレギュラーをしっかり見せて、
悪い奴がしっかり悪いことをして、
クライマックスでカッコいい天空剣士の活躍を見せる! でしょ?
で、果たして、天空剣士とは、主人公:月太郎とは何者なのか? と興味を引いて、
第2話以降で、諸々描けばいい。 でしょ?
いや、主人公が超能力を得る経緯とかが面白いのなら、そこから描いてもいいんですよ。
でもこの作品の場合、「20年前、空から突如降り注いだ光を受け、以来、超能力者となった」という、もの凄くどうでもいいヒーローの基本設定で、その光が何だったのか、とか、何者かの意志によって彼が選ばれたのか? とか、そういうの一切なし。
ハッキリ言って、別にこの設定やシーン、無くても作品の面白さを特に左右しないだろ、というくらい、どうでもいい。
そして変身シーン…… う~ん、ここはしっかりカッコ良く描かないといけないところだと思うのだけれど……。 お金をかけた合成とかが出来なくても、ポーズとか演出とか、もっと工夫して見せてよ!
まぁいい。とにもかくにもヒーロー登場だ。
悪の忍者群の前に颯爽と姿を現し
天空剣士「天の裁き、空(くう)の理(ことわり)、天空の剣受けてみよ!」
お、決め台詞が出た! やぁっと敵忍者が天空剣士に斬りかかる。
いよいよクライマックス~~~~ん?
そこから、約5秒間、天空剣士が忍者群を斬り伏せるカットがロングショットの1カット描かれ、後は残った敵が逃げていく描写。
ちょっと待て。
大事なことだと思うので、もう一度書きますが、
クライマックスの殺陣のシーン、決め台詞の後、
敵との戦闘シーンは、約5秒間、ロングショットの1カットだけです。
(一応、決め台詞の前に、捕らわれの子供を助ける、という 前哨戦的戦闘シーンもあるにはありますが)
だからさぁ……第2話以降に続く伏線らしきものが色々と張られていたのは分かるのですが、そういうのが面白さを発揮するためには、まず、面白くてカッコイイ第1話があってこそ、でしょうが!
クライマックスのチャンバラをたっぷり見せなくてどうすんですかっ!
明らかに脚本、演出共に、30分子供向け番組というものをどう作ればいいのか捉えあぐねている感のある第1話でした。
もっとも、スタッフ自身がちゃんと当時「あ、これはどうやら違うな」と気付いたからこそ、後半路線変更したわけで。
ちゃんと軌道修正はされるわけです。
出来れば最初から気付いていて欲しかったです(笑)。
グチグチ書きましたが、この世に未視聴の変身特撮ヒーロー番組があるのなら! 観てみたいという欲求はどうにも抑え難いっ!! わけで。
いやぁ、観れてよかった、という満足感は十分に得られました。