既に、大アトゥーム計画の予備段階は進められ、木星内部に送り込まれた核融合装置の働きで、木星全体が巨大な原子炉になろうとしていた。
最悪のケースを避けるため、エドモンは木星が爆破されても人類が生き残るための準備に入る。
一方カーメンは、全人類に向け、木星爆破を堂々と宣告。
最早、彼らに歯向かう敵はない……?
ヌビア基地に潜入したJ9が、大アトゥーム計画の資料を盗み出したのだ。
政府も、警察も、全てのコネクションも、もうヌビアに逆らう力はない。
そして一般民衆も、ただただ嘆き悲しむのみ……。
その筈なのに。
報告を受け、事ここに及んで、いまだ諦めぬ敵=J9の存在を、疎ましく感じるカーメンであった。
この番組、カーメンはいつも余裕をもって相手を見下しており、「ハハハ……」と哄笑しているイメージが強いため、露骨にJ9の存在に不機嫌になる、という描写は、印象に残ります。
追ってくるヌビアのロボを次々に粉砕するブライガーであったが、多勢に無勢。
しかも彼らは、何体ブライガーに仲間が倒されようと、全く諦めるということを知らない。
ボウィー「くそぅ、なんてしつこい奴らだぁ~」
軽口、としてではあるが、そんな弱音がさすがに少し口から洩れ始めた、その時、ブライガーを助ける、援軍が到着した。
海賊放送の主、ラスプーチンの仲間である貨物船野郎達だ。
彼等の助けを借り、ブライガーは無事追手を振り切り、エドモンへ、木星破壊計画の詳細なデータを送ることができた。
ラスプーチンから、地球のヌビア教徒達が月へ大移動していることを聞き、いよいよカーメンは本気で地球を捨てるつもりであることを確信する。ヌビア教徒たちが既に地球脱出を開始しているということは……
木星爆破の日は、もう近い、という事であった……。
まぁ、この回のキモ(?)はやっぱ、キッドが決戦を前に、母の結婚式の時の事を思い出すあたりでしょう。
実に この番組らしさ に溢れたシーンだと思う。