私は貧乏である。
以前は、まだ、そこそこ貧乏、位の暮らしであったが、
会社の給料未払いが、数年分溜まるに至り、
弁護士を雇って社長と対峙し、払ってもらおうとするも、
逆に会社側は自ら倒産、社長は自己破産して、支払い義務から逃れ、
未払いのまま。
(結果、弁護士代分、痛い出費をして、より生活が苦しくなっただけ)
取り戻せなかった給与額は、100万や200万や、500万とかのレベルではない。
さらにそれを数百万円上回る金額で、あんた数年間ただ働きして人生無駄にしましたねって状態。
金銭的には数年分だが、それによる精神面、生活面でのダメージは、とても数年ではリカバーできない。
こちらは完全に生活を破壊されてしまった。
……て、このことに関する愚痴、何度もこのブログに書いてますよね……。
いい加減吹っ切りたいのですが、多分、死ぬまで無理でしょう……
再就職はなんとかしたものの、
とにかく給料激安な上、拘束時間が長いので、
好きな事に費やせる時間と金が、とにかく少なくなった。
そんなわけで、アニメ制作だけでなく、読書、が思い通りに出来なくなってしまった。
中学生のころから30年来ずっと毎号買っていた雑誌の購入もやめた。
読みたい本を気軽に購入する、なんて、もう、あまりに贅沢で、夢のまた夢になってしまった。
読書量が減った~~!
先日も、友人から、ある小説の話題を振られ、
まったく知らなかった、という体たらくである。
ちなみに、その小説は、
作者は乱歩賞受賞者で、TVドラマ化もされている大ヒット作
である。
にもかかわらず、タイトルすら知らない状態。
どんだけレーダー(?)が鈍っていいるんだか。
さて、そんな状況でも、まぁ、読書はしたい。
で、重宝するのが、
・図書館で借りて、通勤時に読む
・休み時間に駅前のBOOKOFFに行き、立ち読みする
である。
この二つこそが、現在の私に許された、貴重な、読書の機会である。
が、BOOKOFFでの立ち読み、は、大きな罠が潜んでいた。
職場からBOOKOFFまでの移動時間もあり、結局読書タイムはそれほど長くはない。
1冊読むのに、1週間以上かかる場合もざらである。
読み切る前に、売れてしまうことがあるのである。
特に、今日、続きを読もう、と思ってBOOKOFFに行ったら売れていた……というのは、
折原一
という方の小説であった。
うぐぐ、これは痛かった。
この方、叙述トリックを得意としている方で、どこに読者をミスリードする罠が仕込まれているか分かったもんじゃないから、パラパラ読むんじゃなく、慎重に時間をかけて読んでいたのも、あだになったか。
この方、叙述トリックだけでなく、とにかくクライマックスの盛り上げ方の上手さが半端なく、
終盤が近づくにつれ、マジでページをめくる手が止まらなくなるんですよね~。
まぁ、まだ今回は前半部分までしか読んでいなかったのは、不幸中の幸いか。
もし、クライマックス手前、とかだったら、続きが気になって、悶絶しているところですよ……。
↓倒錯の帰結
今回読んでいたもの、ではなく、おすすめの1冊。
本を表から読むと『首吊り島』という密室殺人もの、
裏から読むと『監禁者』というサイコサスペンス、
というまるで別のストーリーが展開され、
そしてその2作が交わると……という、とんでもなく凝った1冊。
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倒錯の帰結 (講談社文庫)
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まぁ、人気のある方で、図書館に置かれているものも多いので、
今回読了し損ねた作品に関しては、
今度は、図書館をめぐって探し出し、、続きを読もうと思っています。