全国自主制作アニメーション上映会感想(第3回上映会)その1 | 無敵動画堂高田のブログ

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無敵動画堂 というサークルで、アマチュアアニメを製作している者が、アニメや特撮について語ります。

全国自主制作アニメーション上映会(第3回上映会)の感想です。

 昨年(2018年)より、
 全国自主制作アニメーション上映会(あにうえ)
が発足。作品提出団体として参加登録をさせて頂いております。
 色々困難な状況の中、上映会を開催して下さる運営スタッフの皆様には、ただただ感謝です。
 
 6月30日(日)が、第3回上映会でした。

 以下、印象に残った作品の感想。
 さすがに全部の作品の感想とはいかないし、中には辛口評を書いてしまうものもあるので、辛口評読みたくないって場合は、マジで閲覧しない方がいいかもです。
 感想書き始める前に……この辛口評っていうのに、ある種の悩みはこちらもあるのですよ。

という話は以前にもしたのですが、非常に文章が長くなってしまうもので。
リンク先の記事(「以前にもした」のところをクリックしてください)を、一度読んでから、感想を読んでいただければ幸いです。
 後、今回、一人だけやたら作品時間が長い物を出してしまったことで、私、もの凄~く動揺してしまって。
 週刊少年マガジンに連載されている 死なないで!明日川さん の主人公みたいな状態になっていたので……。
 後に感想をブログで書くために、プログラムに簡単に思ったことを書き留めているのですが、字が無茶苦茶で、読み返しても、何が書いてあるんだか本人にも分らない……。(震えていたんです(笑))
 なので、記憶違いで、間違ったことを書くかもしれません。
 間違っていたら遠慮なく「違いましたよ」とご意見を送ってください。


 ↓死なないで! 明日川さん
 私は女子高生ではなく40代のおっさんだが、この作品の主人公にはもの凄く共感する



 特に意味はないですが、ウチの作品で解説役として登場させているキャラ アコちゃん の絵を貼っておきます。


・武士と物怪
 ケンとテツという二人の主人公による異能バトル物……かと思ったら、娯楽アクション系ではなく、人間の内面の暗い部分を描いたダークホラー系の作品でした。
 キャラクターデザインなど(物怪も含め)割とよく出来ていた感じで、ちゃんと暗めの作風にあったビジュアルイメージでまとまっていました。
 作画は割と担当パートの方の個性に委ねられていた感じで、統一感には欠けるものの、カットごとに作画マンの勢いが感じられ、好印象でした。
 ただ、それを一つの作品としてまとめることを要求された監督は、大変だったろうなぁ、と。
 「画」のイメージがカットごとに変化してしまうため、「現在」と「過去」が交差するという構成が、少々難解で、観客が物語に入り込むのを、やや阻害していた感はあります。
 もっと「現在」と「過去」をあまり交差させず、シンプルな構成にした方がよかったかな? とは思います。
 シリアスな作風で、演出的にも攻めている感じで、なかなかに挑戦的、野心的な作品でした。 

・僕と君では住む世界が違う 予告編
 どうやらかなりシリアスタッチの、割と王道系の作品らしい。
 タイトルからはかなりはっきりと「主人公とヒロインの決別」が予想されるので、実際の作品は、「決別」ではなく、二人が結ばれる「ボーイミーツガール」系のラストになると予想。
 ……いや、ただ単に、それが私の好みってだけかもしれんが。
 
・リフレイン
 これって、予告、ですよね? 本編、ありますよね?
 1970年代のイギリス、刑事、吸血鬼、みたいなキーワードがちりばめられていて、とても面白そう!
 勝手に 青崎有吾さんによる小説 アンデッドガール・マーダーファルス みたいな作品なのかな? と想像して、期待してしまっているのですが。
 全然違うイメージの作品を作る予定だったら、的外れな期待で、ごめんなさい。

おまけ
・自作 について
 自作についてもつらつら語りたいと思います。

 推理物をアニメで観る人は、どのくらい実際に推理をして楽しむのだろう?
 というのが、企画の発端です。
 多分、小説のミステリマニアのようには推理はしないし、かといってまるで何も考えていない、というわけでもないだろう。
 なので、作中に出す謎の数を多めにして、3分間ミステリークイズ本を読んでいるような感覚の作品は、きっと楽しんでもらえるんじゃないだろうか?
 では、一つの死体に、ダイイング・メッセージみたいなものが5つも6つも残されている、というのはどうだろう?

 一つ一つは、割と簡単な暗号にして、ものによっては全く頭を使う必要のない、直感だけで解けるものも混ぜよう。
 やっぱり、一つ二つはちゃんと解けた方が、観ている人は楽しいに違いない。

 かといって、簡単に解ける暗号ばかりではそれはそれで観客は「つまらない」と思うだろう。
 ちゃんと観客の意識の裏を突く、ミステリ的趣向を盛り込まねば……。

 殆どのダイイング・メッセージは、別人による偽装なのだ。
 暗号を解いていくのと同時に、全体の流れとしては、どれが、被害者が残した本物のダイイングメッセージなのか? という流れに持っていく。
 しかしこれはミスリード。

 被害者が残したメッセージに辿り着いても、それは犯人を示すメッセージにはなっていない!
 ところが、犯人以外が残していた偽のダイイングメッセージ=偽装工作が、真犯人の完璧だった計画を妨害することになり、結果的に真犯人が暴かれる……。

 企画時の全体の流れはこうで、実際の作品も、ほぼこの流れ。
 が、決定的に企画と実際の作品での違いがあるのは……
5つも6つも暗号をちりばめて、しかもそれが「誰が、どんな理由で やった偽装なのか」を描いていたら、とてつもなく作品時間が長くなることに気付き(笑)
 暗号をほとんど盛り込まなかった、ということだろう。

企画の根本が崩れてんじゃね~か!!
(続く)