ブログの見た目を派手にするため、貼っておきます。
(続き)
ロボットアニメ史上初、ベッドシーンが登場した本エピソードだけど、
少なくともブライガーのスタッフは
エロをやりたくて、あのシーンを入れたわけではないだろう
が、アニメファンの意識の流れとしては、
このシーンや、当時の他のアニメにおける性的描写と、
その後のエロアニメ市場は
直結した流れであることもまた、疑いようがない。
しかし、エロをやりたくてベッドシーンを入れたのではない、とするなら、
スタッフは何がやりたくで、あのシーンを入れた、と主張するのか、って?
決まっている。
子供向け、という殻を、うち破りたかったのだ。
また、そういう話か。
それは散々バルディオスについての話の時、読まされたよ、と思うかもしれませんが、70年代終盤から、80年代前半のアニメシーンを語る時、この
子供向けという殻を打ち破る
という、製作者側と、そしてアニメファンが一体となっっていた方向性は、絶対に無視できないのですよ。
年に一度のカルナバルに沸き立つアステロイド・ウエストJ区。
目玉の一つは、最後の3日間、昼夜ぶっ通しで行われる音楽祭。
このフェスティバルを楽しんでいるのは、J9メンバーも、同様であった。
キッドとボウィーによって、次々に空けられていく酒のグラス。
お町も、ジントニックを飲んで、そのお肌はほんのり桜色。
……キッドさん、ボウィーさん、あなた達、設定年齢18歳!!
ちなみにお町の設定年齢、16歳!!
平気で未成年の飲酒シーンがぶち込まれてきました……
って、もう、スタッフも年齢設定のこと、素で忘れちゃってんじゃないの?
そもそも、彼らが10代だなんて、番組観ててもまるでピンとこない設定だもん。
開巻してすぐ、リハーサルシーンということで、挿入歌「太陽の子ら」が歌われているシーンが、丸々ワンコーラス分入ったりする演出は、なかなか大胆。
第18話における「星影のララバイ」もそうであったが、
従来のロボットアニメとは明らかに「挿入歌の使い方」が異なり、
シーンを盛り上げるために、場面にあった挿入歌を流す
のではなく
挿入歌そのものを視聴者に聞かせるために、そのシーンが用意される、
という形になっている。
この手法は大いに効果を上げ、事実、ブライガーの挿入歌群は、ファンの間で大変に人気が高い。
(続く)