銀河旋風ブライガー その96(第27話「カルナバルの嵐(前編)」(その2)) | 無敵動画堂高田のブログ

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無敵動画堂 というサークルで、アマチュアアニメを製作している者が、アニメや特撮について語ります。

 

 

 先日ブログに載せたブライガーの顔、折角描いたので、清書して色を着けました。
 ブログの見た目を派手にするため、貼っておきます。
 
 
(続き)
 ロボットアニメ史上初、ベッドシーンが登場した本エピソードだけど、
 少なくともブライガーのスタッフは
エロをやりたくて、あのシーンを入れたわけではないだろう
 
 が、アニメファンの意識の流れとしては、
このシーンや、当時の他のアニメにおける性的描写と、
その後のエロアニメ市場は
直結した流れであることもまた、疑いようがない。
 
 しかし、エロをやりたくてベッドシーンを入れたのではない、とするなら、
 スタッフは何がやりたくで、あのシーンを入れた、と主張するのか、って?
 決まっている。
 
 子供向け、という殻を、うち破りたかったのだ。
 
 また、そういう話か。
 それは散々バルディオスについての話の時、読まされたよ、と思うかもしれませんが、70年代終盤から、80年代前半のアニメシーンを語る時、この
 
 子供向けという殻を打ち破る
 
という、製作者側と、そしてアニメファンが一体となっっていた方向性は、絶対に無視できないのですよ。
 
 年に一度のカルナバルに沸き立つアステロイド・ウエストJ区。
 目玉の一つは、最後の3日間、昼夜ぶっ通しで行われる音楽祭。
 このフェスティバルを楽しんでいるのは、J9メンバーも、同様であった。
 キッドとボウィーによって、次々に空けられていく酒のグラス。
 お町も、ジントニックを飲んで、そのお肌はほんのり桜色。
 
 ……キッドさん、ボウィーさん、あなた達、設定年齢18歳!!
 ちなみにお町の設定年齢、16歳!!
 平気で未成年の飲酒シーンがぶち込まれてきました……
 って、もう、スタッフも年齢設定のこと、素で忘れちゃってんじゃないの?
 そもそも、彼らが10代だなんて、番組観ててもまるでピンとこない設定だもん。
 
 開巻してすぐ、リハーサルシーンということで、挿入歌「太陽の子ら」が歌われているシーンが、丸々ワンコーラス分入ったりする演出は、なかなか大胆。
 第18話における「星影のララバイ」もそうであったが、
 従来のロボットアニメとは明らかに「挿入歌の使い方」が異なり、
 シーンを盛り上げるために、場面にあった挿入歌を流す
のではなく
 挿入歌そのものを視聴者に聞かせるために、そのシーンが用意される、
 という形になっている。
 この手法は大いに効果を上げ、事実、ブライガーの挿入歌群は、ファンの間で大変に人気が高い。
 

 (続く)