ブログの見た目を派手にするため、貼っておきます。
(続き)
宿敵:カーメン・カーメン 。
彼の登場は、ヒーロー物、ロボット物にかなり見慣れた目にも、新鮮だった。
さて、前回(22話)では、強敵登場編としては欠けていた要素がある。
J9の苦戦 だ。
やはり、これがあってこそ、強敵登場感が増すというもの。
つまり、それが描かれるのが、前回ではなく、今回というわけだ。
今回の依頼人は、アフリカで第1の勢力を誇るサフラ共和国の大統領の娘パトラと、その執事アセル。
ポンチョとの接触前に、何者かに襲われる二人であったが、無事J9に救われ、依頼人となった。
依頼内容は、父=大統領オラトを、アステロイドに亡命させてほしい、というもの。
計画の大筋自体は、すでにパトラが手はずを整えていた。
4日後、J9は指定された場所から、オラト大統領を脱出させればよい……。
が、キッドは、パトラの執事アセルから、何か不穏な臭いを嗅ぎ取るのであった。
彼の不安は的中。
お町の調査により、パトラとアセルを襲った者のバックには、ヌビア・コネクションがいることが分かった。
またさらに、それを手引きしたのは、執事アセル自身であった。
つまり、パトラの立てた計画は、完全に、敵に筒抜けというわけだ。
パトラの身に危険が迫っていると判断したJ9は、直ちに出動する。
キッド「どうも分らんことがある。
アセルがヌビア・コネクションの手先なら、変な細工をしなくても、亡命を計画しているパトラとオラト大統領はいつでも殺せるはずじゃないのか?
奴は、信頼あるオラト家の執事なんだから」
アイザック「ただ、殺すだけならな」
お町「殺す時機を見てるってわけ?」
アイザック「多分な。ヌビア・コネクションのカーメン・カーメン、奴は、ただ血に飢えた地下組織のボスではない……!」
オラト大統領を殺して、最も演出効果があるのは、世界中の注目が集まっている、正にその最中での殺害だろう。
折しもサフラでは、ヌビアに対して決して屈せぬ姿勢のアピールとして、軍事パレードが行われようとしていた。
最高の舞台ではないか……!
4日後では遅い。
パレードは12時間後に迫っていた。
地球へ着いたJ9は、まずは、すでに捕らわれの身となっていたパトラを救出。
アセルを追求しようとするが、待ち構えていたヌビア・コネクションの構成員たちの攻撃を受け、パトラを連れてその場から引き上げるしか手立てはなかった。
(続く)