全国自主制作アニメーション上映会感想(第2回上映会)その1 | 無敵動画堂高田のブログ

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無敵動画堂 というサークルで、アマチュアアニメを製作している者が、アニメや特撮について語ります。

全国自主制作アニメーション上映会(第2回上映会)の感想です。

 昨年(2018年)より、
 全国自主制作アニメーション上映会(あにうえ)
が発足。作品提出団体として参加登録をさせて頂いております。
 色々困難な状況の中、上映会を開催して下さる運営スタッフの皆様には、ただただ感謝です。
 
 2月3日(日)が、第2回上映会でした。

 鑑賞した作品の感想に入る前に……

 こちらのブログを見に来ていただいているほとんどの方が、上映会には足を運んではいない方だと思います。
 なので、「結局、無敵動画堂はどんな作品を上映したの?」という事を、一応紹介しておかないと、話が見えにくいでしょう。
 作品を全体はアップはしないのですが、全体ではなく、一部抜粋した形の物を、アップしておきます。
 こういうネタの作品を、今回は上映したのです。

 ↓2019年の上映会で、無敵動画堂が制作した作品の一部抜粋

 曲と歌詞の入れ替えネタ。
 こういうのを何曲も紹介して、宴会とかでこういうネタで遊ぼうよ! と呼びかける(?)という作品でした。


 さて、以下、印象に残った作品の感想。
 さすがに全部の作品の感想とはいかないし、中には辛口評を書いてしまうものもあるので、辛口評読みたくないって場合は、マジで閲覧しない方がいいかもです。

 感想書き始める前に……この辛口評っていうのに、ある種の悩みはこちらもあるのですよ。

 という話は以前にもしたのですが、非常に文章が長くなってしまうもので。
リンク先の記事(「以前にもした」のところをクリックしてください)を、一度読んでから、感想を読んでいただければ幸いです。

 特に意味はないですが、ウチの作品で解説役として登場させているキャラ アコちゃん の絵を貼っておきます。


・魚怪類
 魚類ではなく、魚類。
 自身が過去経験した不思議な事を映像化した、という体の、ある種の怪談話(?)なのですが。
 怪奇ムードとかは無く、世にも奇妙な物語、に近い感じか。
 まぁ、テスト中だから、脳味噌も疲れているよねぇ……で済んでしまう話かもしれませんが、ことさらに「怪奇」「不思議」ムードを煽らない淡々とした作風が魅力か。

・生前単位
 「研連」ときて「未練がましい」とする辺り、ズガ~ンと胸をうたれたというか、心臓に木の杭を打ち込まれた気分になるというか(笑)
 安定の面白さの、つつみ監督作品でした。
 
・コミカルガールズ
 非常に感想が書きづらい作品。
 これから書くのは、辛口評、とかいうのではないです。
 純粋に「どう評すればいいのか分からない」という作品に出合ってしまったな、という、戸惑いをそのまま書き連ねるものです。

 アマチュア作品を見ていると、残念ながら物語の「起承転結」が描けていない脚本に出会うことが多い。
 本当に多い。
 まぁそれは、スタッフの未熟さゆえ、というのもあるけれど、たまに「意図的に物語の基本をぶち壊した構成をして、その「構成の壊れっぷり」を逆説的に「プロはまずやらない独特の味わい」として、(作品の魅力として)推そうというもの」に出会うこともある。
 それもなんだかんだで、(壊しているようで、壊した瞬間が、「転」にあたる構成となっており)「起承転結」が当てはまったりするのです。
 で、この コミカルガールズ という作品ですが、「起」しか存在しない。
 いや、よくある「壮大な物語が始まると思わせておいて、何も起こらず唐突に終わらせる=出オチ系作品」というのでもない。
 出オチ系も、あれはあれで、「何も起こらず唐突に終わる」というのが「転・結」にあたるのです。
 が、マジでこの作品は「起」しかなかった。見事に。
 当然、スタッフの方々は意図してやっているのだろう。
 作品の出来を見るに、決して「まともに起承転結が描けず、ああなった」という感じではない。
 テンポよく会話が弾んでいき、登場人物達が分かり易く紹介されていく。
 脚本も、演出も、悪くない。
 で、作品の行きつくところとして、「起」しか存在しない。
 意図的な構成破壊であることまでは分かるのだけれど、何を意図してこうしたのか、が、まるで私の作劇の文法に無く……。
 謎の作品でした。

 こんな感想で、スミマセン。

・常日
 コミカルガールズ に続き、今度は「承」しか存在しない作品、といった印象。
 いやホント、どう評すればいいのか、分からない!
 コミカルガールズ を観て、「え? え? なに?」という戸惑いを感じた状態を引きずったまま、鑑賞してしまったかもしれません。


おまけ
・自作 について
 自作についてもつらつら語りたいと思います。

 実際に作られた作品は、上にも書いた通り、
曲と歌詞の入れ替えネタを何曲も紹介して、宴会とかでこういうネタで遊ぼうよ! と呼びかけるという作品でした。
 が、本来、今回の作品の「曲と歌詞の入れ替えネタ」はそれを使った
推理物のネタとして構想していた
という事を、ハッキリと断言しておきましょう。

 そう、本当は推理物を作るつもりだったんですよ!
 それが何で「宴会芸の話」になってしまったんだか(笑)
(続く)