サイコアーマー ゴーバリアン その50(第10話「アトラスの青春 」その3) | 無敵動画堂高田のブログ

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(続き)
 デモンドスへ帰還する為のジェノサイダーを手に入れるべく、クリストはメリアを狙った。
 彼女の元には、ジェノサイダー・ザリウスがあるはずだ。
 超能力でメリアのアジトを探知し、そこを急襲するクリスト。
 そして、メリアのアジトは、不幸なことに、アトラス達のいるところから、そう離れてはいなかった。
 ライラの予知能力は、やがてここが戦場になることを察知したのであった。

クリスト「お前を殺さねば、ダムーラに顔を合わせられん」
 メリアを殺して、ザリウスを奪い、デモンドスへ帰還するつもりのクリストであったが。
 彼はまだ知らなかった。作戦に失敗した彼もまた、すでにその地位を失っていることを。
 ダムーラが放った殺し屋部隊が、メリアとクリストを襲う。
クリスト「何故俺まで殺そうとする!?
 状況が呑み込めないまま、やむを得ずメリアと共闘して殺し屋部隊を撃滅するクリスト
 しかし、フラインジャーの攻撃を受け、軽い傷を負ってしまうのだった。
 メリアは、そんなクリストを介抱し、傷の治療をする。
クリスト「……なぜ助けた?」
メリア「さあね」
クリスト「俺はお前を殺そうとしたんだぞ?」
メリア「いいじゃないの、そんなこと。
 誤解しないでよ、同じ追われる者同士。ただそれだけのことよ」

クリスト「俺は追われる覚えはない……! 何かの間違いだ、これは」
メリア「……そうとも思えなかったけどね


 普通これ、メリアとクリストが、この後いい感じの関係になっていく、というシーンだと思うのだが……。
 ちょっと予想外の展開を見せます。この後。
 
 母に対し、危険が迫っていることを伝え、避難を勧めるアトラスとライラであったが、あまりに山奥で、これまで戦渦に巻き込まれていなかったアトラスの母は、彼らの訴えを信じられず、一笑に付してしまう。
 そんな様子を、陰から見つめる者がいた。
 メリアだ。
 殺し屋部隊に襲われた彼女は、周囲の様子を探っている内に、偶然アトラス達を見つけたのだ。
メリア「あれはゼクーの仲間……。こんなところで奴らに会えるとはねぇ」
 急いでアジトへ戻った彼女が見たものは、ザリウスのコックピットに乗り込もうとしているクリストの姿であった。
メリア「何をする隊長!? それは私のジェノサイダーだ!」
 が、クリストは彼女の問いには答えず、ザリウスを発進させる。
 当初の計画通り、ザリウスを奪ったのだ。
 メリアをその場で殺さなかったのが、せめてもの情けか。


 なんという恩知らず!
 一応、クリストって、この番組における美形ライバルポジションのキャラクターのはず……なのだが、こいつときたら、
・顔が美形で
・強い
ということを除くと、
・冷酷
・人を見下す
・卑怯な手段を平気で使う
・簡単に人を裏切る

と、ほんと、ろくでもない奴で……。
 なぜライバルポジションのキャラクターに、こういう性格をあてがったのか、不思議ではある。
 ……もう、カッコいい美形ライバルには、視聴者も食傷気味だろう、と思ったのだろうか?
 確かに独自の魅力はあるのだが……この性格で、しかも「女には優しい」が欠けているようでは、女性ファンはつかないぞ……。
美形ライバルなのに、卑怯、残虐、冷酷、というキャラクターでは、ゴライオンのシンクラインの方が、上を行くが
(続く)