彼女は巫女と自称していた
述べる事無く伝えたからだ
いつも周りに悪口雑言
同じぐらいに自分もけなす
その飄々とした語り口
私はどれほど魅せられただろう
誰より強く驚きながら
誰より深く苦しみながら
それでも発したあなたの叫び
私をどれほど揺さぶっただろう
絶望の淵のどん底に沈み
そこから私に希望をくれた
あなたにお礼を言いたいが
あなたはすでに「あなた」ではない
「さて死んだのは誰なのか」
あなたが最期に遺した言葉
きっとあなたは知らずに去った
自分がいったい「誰」なのか
そんなあなたが死んだとて
あなたがあなたでいるはずがない
これはあなたへ捧げる祝詞
でもあなたには届かない
神へと叫んだあなたの声が
神に届かなかったのと同じ
気づけば私は呟いている
私はいったい「誰」なんだ?!