金環日食 | ガンフロの星雲星団観望記

ガンフロの星雲星団観望記

好奇心旺盛な私の書き放題記です(^^;


大型双眼鏡を使って、山奥などで星雲・星団や、すごく遠~い銀河などを見て楽しんでいます。
天の川が見えるような満天の星々の中を、大きな双眼鏡で巡るひとときは、星空旅行をしているようで最高です!(^^)

昨夜は夜遅くまでGPV天気予報とにらめっこしていましたが、刻々と雲の位置と量が変わっている様子でしたので、まずは未明の3時半まで仮眠をとってから、場所を決めることにしました。


ガンフロの星雲星団観望記 朝方に予報を見ながら、神野山(こうのやま)へ行くことにしました。夜の内は雨も降っていたのですが、家を出てしばらくすると雲がどんどん空いて青空が広がってきたんです。また現地に向かう高速の途中で太陽が光の太い帯を上に伸ばしながら、登ってきたので“これならいける”と思いました(^^)


ガンフロの星雲星団観望記 現地の駐車場に着くと、既に3人の方が来られており、撮影の準備をされていたので、私も簡単に挨拶してフジノンと宮内をセッティング。しばらくすると、いつも私のブログに来てくださっているNanyunさんも来られてご一緒させていただきました。Nanyunさんはハイランダー時代からのお仲間ですが、ご一緒するのは初めてです。






そうこうしている内に、太陽がかけ始めました。時折雲が通り過ぎますが、太陽が見えなくなるほど濃くなるのは一瞬で、結果的には終始、最高の金環日食観望となりました(^^) 黒点もいつもより多く、また砂粒をこぼしたような繊細な部分もあり、それを見ているだけで結構楽しいです。そしてどんどん太陽表面を覆う月の動きに、壮大な太陽系の力を感じずにはいられません。


ガンフロの星雲星団観望記


月は太陽をどんどん覆い、いよいよ数分間のみの金環食が近づきます。それまではコリメート撮影で写真を撮っていましたが、肝心な金環食中は目に焼き付けようと思っていましたので、直前からじっと凝視していました。太陽面に月がすべて入る瞬間のベイリービースは期待通りの美しさでしたが、もっと感動したのはベイリービースが見える直前の数秒、まだ太陽面が全然見えてないのに、月の山際から太陽の光が淡く漏れ、極細の綿でつながっているように見えたことでした。この淡く細い光が見える瞬間~ベイリービーズ~金環食という一連の光景がなんと美しいことでしょう! 太陽面に月がすっぽり入り、ゆっくりと動いていきます。金環食の時間は思った以上に長く感じます。そして、金環食が終わる瞬間にもう一度あの美しい光景が見れるのです。リングの写真を1枚だけ撮り、そして終わりがやってきます。太陽のリングが細く細くなっていく最後にベイリービーズが見え、その後にあの淡く細い光の帯が数秒間見えました。こんなに美しいものを2度も見れて最高です。また、金環食中に一時ですが濃い雲が、太陽光を覆い隠したときに、直接肉眼で美しい金色のリングが見れたのも、とてもラッキーでした。

ガンフロの星雲星団観望記

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太陽面のほとんどが月に隠される金環食ですが、減光が非常にゆっくりなので目が順応するため、ほとんど暗さは感じないと思っていましたが、青空はグレーっぽく変色するし、かなり景色も暗くなったのを感じました。また、金環食が終わった辺りから寒さを感じるほど風が冷たくなりましたので、これも日食の影響かなと思っています。今回は、緑に囲まれた静かな田舎で、金環食を満喫できましたので、遠征して大正解でした。自然と一体になった感じがあって、天体ショーがより感動的に思えます。


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自宅に帰宅後、素晴らしいものを見せてくれたフジノン15cmに礼を言いながら、軽く水拭きとから拭きをしてやりました(笑)


PS:
帰りに立ち寄った針テラスの食券食堂で、私はソースとんかつ丼、嫁は朝定食を食べましたが、両方ともひどく不味かったことだけが唯一残念なことでしたが…(>_<)