諸君、ご壮健かな。
さて、世界一ひっそりとした映画祭←いいすぎ
映画のまち調布
シネマフェスティバル
今年も静かに開催している。私はこのコンパクトな催事をすごく気に入っている。
↑褒めるのが下手
まず会場に入ると目に飛び込んでくるもの。
日本橋のデパート?
ではなく、九州にある岩田屋という百貨店らしい。昔のデパートは夢の空間だったという、それを体現する姿はここに帰結するのであろう。
なぜ、この展示をしているか。
多くの特撮ミニチュアを作った彼の業績。何でも突き詰めて取り組むこと、そこには美がある。
その彼の業績を再現すべくプロジェクトが立ち上がったというのだ。
今やCGで表現するのが当然となり、その質は現物をも大きく凌ぐ。しかしミニチュアを作り、その温もりを。
ラドンかどかーん。
この痛快さは、なんと言えばいいのか。コロコロと転がる車も逆に怪獣の凶暴さを際立たせ、悪くない←思い出補正?
あ、観覧車。
記憶がすごく朧げだが、デパートの観覧車は楽しかったような。今乗ると、遠くまで見通せる視線の高さは面白いかもしれない。
何だか…、
今の子供たちだって十分楽しめそうだ。
いや、今の私もきっと楽しい。そんな心の揺らぎを大事にする、それが井上氏の足跡に共通するのかもしれない。
ひとつはひとつ、精魂込めて作り上げる。
その狂気にも似た熱意。
そこに触れること。これは日常生活を下支えする、静かなカタルシスなのかもしれない。
さて、展示物を見て回ろうか。