※この記事は過去記事の再構成です
諸君、ご壮健かな。
以前ジオンの主力モビルスーツが、ザクでなくヅダだったかもしれない、そんなコラムを書いた。→ここ
しかし、君は知っているか。
連邦の主力モビルスーツも、ジムでなくザニーだったかもしれない
そんな事実を。
ザニー(型式番号:RRf-06)とは、地球連邦軍により開発された最初期のモビルスーツである。
一般的には、RXタイプ(ガンダムやジム)とは別の経路で開発が計画、極秘裏に月のグラナダにあったジオンの影が色濃いジオニック社からMSのパーツを入手、完成させた機体というのが定説である。
またさらに別説として、鹵獲したザクを改装、つまり撃破した残骸をレストアしたととの説もある。しかし仮に同じ鹵獲したとしても、あの哀愁の作業用ザクとは違い、未来の踏み台くらいにはなった機体なのだ。
どちらにせよ、いえるのは。
ジオンの技術をパクった。
その為、見て欲しい。
胴体から足、ザクとそっくり。
しかし残念ながら、豊富な予算を使い開発されたRXタイプと違い、この他力本願な計画は予算不足や連邦軍のMSに関する技術不足もあり中途半端。
そのため操作性は悪く、さらに故障率も高く試験中に大破。無事でも演習中に作動不良を発生させた機体もあった。
この計画が一応役に立ったとするのは、携行する120mm低反動キャノン砲が、ザニーと共に試験された砲がボールやガンタンクに使われたのみである。
最弱のモビルスーツより弱い幻のモビルスーツ。
その最大の功績は、実用化せず多くの命が救われたことなのかもしれない。
参考文献:コンピュータゲーム
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