さて、ホームシアター関連の続きです。
今回AVアンプ更新したのは、やはり現状の音声フォーマットに対応して、立体音声(オブジェクトオーディオ)に対応したいというのが一番の目的になります。
ただ、そのためにはAVアンプのみ更新ではだめで、スピーカーも検討しなければなりません。
もともとのスピーカー構成は、7.1chでした。
フロント2chと、センタースピーカー、サラウンド(2)とリアハイト(2)の7chにサブウーファー(SW)の0.1といったところです。
本来もともとの5.1chの設定は平面的に配置するべきなのですが、どうしても部屋のドアの配置などから難しかったので、サラウンドも天井付け(リアハイトも天井付けです)になっています。
視聴位置から振り返って右後ろ側の天井を見てます。
少しわかりにくいので、スピーカーの配置の図ですが、、
こんな感じですね。
略語ばかりですが・・
FL:フロント左、FR:フロント右
C:センタースピーカー
SW:サブウーファー
SL:サラウンド左、SR:サラウンド右
RHL:リアハイト左、RHR:リアハイト右
とうことで。
この状態でドルビーアトモスに対応するために、ホントは天井に新規で正しい位置にスピーカーを造設するのが正論ですが、さすがに今から天井の工事は難しいので、他の方法を考えました。
最初はフロントハイトのスピーカーを入れたらいいかなと思っておりました。
(フロントスピーカーの上部の天井に吊り下げる形で小さめのスピーカーを設置ということですね)
これについては最終的にタカシン電気さんとも相談してみましたが、最終的にイネーブルドスピーカーとすることに。
イネーブルドスピーカーについてはドルビーアトモスが出始めてから割と早めに各社が製品を出していましたので知ってましたが、効果のほどがちょっと心配で迷っておりました。
結論から言いますと、アトモス用に、トップフロントの代わりにイネーブルドスピーカーを、これまで7.1chのリアハイトとして使用していたスピーカーをドルビーアトモス用のトップリアスピーカーとして使用することに(こちらはアンプ側の設定の変更のみです)。
そうすると、7.1chから5.1.4chのドルビーアトモス対応にできるだろうという計画です。
上図のオレンジ色のところがアトモス用に配置(もしくは設定変更)したスピーカーですね。
En:イネーブルドスピーカー(これがトップフロント左右を担当)
TRL:トップリア左、TRR:トップリア右
これで立体音響がある程度体感できれば良しとすることに・・・。
そこで、イネーブルドスピーカーですが、サラウンドの天井スピーカーがKEFだったこともあり、KEFのQ50aとしました。
フロントスピーカーのELAC FS249BEの上に乗せたところです。
FS249BEはグロスブラックで、Q50aがマットのブラックなので色味としては合っていないのですが、そんなに見た目を気にするタイプではないので、全く問題なし。
大事なのは音ですが・・・・
思っていた以上に良いです。
さすがに最初からイネーブルドで大丈夫かわからなかったので、違う機種ですが、デモ機を借りて確認。
1週間視聴してみてこれならということでQ50aを導入、その後正式にAVアンプの調整してもらったら、なかなかの良い結果となりました。
AVアンプを新しくして気づいたのは、サラウンドの種類が非常に豊富で、いろいろな再生を選択できるんですね。
とはいえ、面白がっていろいろ試してみましたが、全部がよいということではなく、結局以下のように・・
まあ、収録の音声は「ドルビーアトモス」ちょと前だと「DTS-HDマスターオーディオ」、とりあえず2chだけだと「リニアPCM」といったところ。
・ドルビーアトモス→「ドルビーアトモス」で再生
・DTS-HDマスターオーディオ→AVアンプ側で「Auto」を選ぶと「DTS-HD+Neural:X」となり程よい立体感が
・リニアPCM→これが「Auro 3D」だとだいぶ化けます
AVアンプを替えるまでは、「ドルビーアトモス」での収録作品を立体音声で聴くもんだとばかり思っていたのですが、そうじゃなくても結構立体音声は楽しめるということが分かりました。
アップミックスの効果は結構あって、もちろん天井からバンバン音が出るというわけではないのですが、上下方向の音の広がりが格段に良くなって、2chでも、アトモス収録でなくても、かなり臨場感が増したのが実感できて満足です。
今回の収穫としてはこの2ch収録の「リニアPCM」を「Auro 3D」で再生するとものすごく臨場感あふれるサウンドになるというのが一番だったかも(もちろんドルビーアトモスも感動しましたが・・)。
もともと「Auro 3D」は「ドルビーアトモス」とは違う立体音響の規格で、ホントはスピーカー配置もドルビーアトモスと違いますし、ホントのAuro-3D用の音声で収録されているソフトはごく限られていますが、ここで言う「Auro-3D」はAVアンプ側でAuro-Matic Upmixerを用いてアップミックスした音声での再生ということになります。
特に2ch収録のライブブルーレイなどでは効果が絶大で、上下方向への音場の広がりが素晴らしく、臨場感あふれるサウンドに包まれる感じがとても良いです。
ライブブルーレイでも5.1ch DTS-HD マスターオーディオでの収録があれば、「DTS-HD+Neural:X」での再生が良さそうですね。
ただし、いろいろいじってみると当初はボーカルや映画のセリフがちょっと引っ込んだ感じがして困っていました。
「あれ、せっかくAVアンプ変えたのに今一つ??」なんて思いました。
そこで、ネットでいろいろな報告を見てみて、
最終的に
・Dynamic volumeを「Light」に(もともとは「オフ」)
・ダイアログエンハンサーを「中」に(もともとは「オフ」)
これで落ち着きました。特にDaynamic volumeの調整はすごく効いた気がします。
だいぶ長くなりましたが備忘録的ということで。。
しばらくは楽しめそうです