2月23日(木)に第7回 Gunma Urological Meetingが行われました。
この会は若手を中心に、企画を行い、テーマの決定や座長なども行うという企画です。
今年で7回目を迎え、以前は私もまとめ役をやったことがありました。
さて、今回は群馬県立がんセンターの新井先生を中心に、会の準備が行われ、テーマは「小児泌尿器科」でした。
以前よりこのGUMのテーマとして候補に挙げられていたものですね。
どうしても癌の治療などに話題の中心が行きやすいですが、小児泌尿器科は泌尿器の中で非常に重要な分野の一つです。
一般的には泌尿器科というとお年寄りの科のイメージがありますが、小児泌尿器科という分野があるんですね。
現在群馬大学関連で、この小児泌尿器科を専門にしている先生は前橋日赤の松尾先生と鈴木先生のお二人で、自分もずいぶん前になりますが、前橋日赤で一緒に勤務した経験があり、大変お世話になりました。
小児泌尿器科の先生の共通点は(特別講演の山崎先生もそうでしたが)、非常に熱心で、熱いハートの先生が多いところでしょうか。
さて、今回の会では、症例検討として関連病院から2名の発表がありました。
館林厚生病院の宮尾先生からは、
「当院における腹腔鏡下腎盂形成の経験」
前橋赤十字病院の栗原先生からは
「小児神経因性膀胱に対し膀胱拡大術を施行した3例」
2人とも4年目(泌尿器科として2年目)で、若手の先生がこういった場所で発表するのもいい経験になるでしょう。
そして、今回の特別講演は、神奈川県立こども医療センター 泌尿器科部長の山崎雄一郎先生による
「小児泌尿器疾患の考え方:VURと水腎症」
の講演がありました。
とにかくエネルギッシュで熱い講演で、ぐっと引き込まれる感じでした。
VURや水腎症に対する最新の知見を教えていただき、非常に勉強になりました。
また手術手技のビデオは非常にきれいで、腹腔鏡が流行っている中、オープンでもここまでできるよというのを見せていただきました。
群馬の泌尿器科の若手で今後小児泌尿器を目指す人が出てくるといいなと思います。
われわれ泌尿器科はもともと全体の人数は少ないので、とりあえず一通りの疾患を診ることができる必要はあります。しかしながら、最終的には専門分野を決めてスペシャリストになるのも一つの方法かなと思ってます。
自分はやはり腹腔鏡手術を専門にやっていこうかと思いますが、そのほかにもいろいろな分野があり、小児泌尿器もそのうちの一つです。
でもいろんなスペシャリストができるためには泌尿器科医の人数そのものをもっと増やさないとですね。
学生さんや研修医の先生が一人でも多く泌尿器科に興味を持ってもらえるといいですね。