H87-ProのCPUをi5-4570Sからi7-4790Kにした時にハマったこと | メカメカしいブログ

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お久しぶりです。

 

久しぶりにネタ投稿をば・・・。

 

今回職場の若い子のPCのパソコン(4世代Core i5-4570S搭載)のCPUをi7-4790Kに換装することになりまして、ホイホイっと換装して動かしたらうんともすんとも言わず・・・

 

あれ?っと思ってCPUを前のi5-4570Sに戻すと普通に起動する。

なんだこれ?と思いつつも2,3回試してみて、メモリーを変えてみたり、不要なUSBの線を抜いてみたり、BIOSをアップデートしても起動しない。

 

そこでやっとWebを調べだしたのですが、もっと早く調べておくべきでした。

このIntelの80番台のチップセット(Z87,H87等)の場合、本来はHaswellという世代のIntelのCPU向けに作られたチップセットで、その後にラインナップされたHaswell Refresh向けのチップセットではないため、Haswell Refresh世代であるi7-4790Kを認識させるためには、マザーボードのBIOS更新の前にIntel MEという方のFirmware(BIOSと大体同じようなもの)のアップデートも行わないと認識をしないということでした。

 

で、ここからがハマったんですが、このIntel MEのFirmwareをアップデートしようと思っても、ASUSにアップロードされているアップデートプログラムはそのままだとIntel MEを認識してくれず、動きません。

 

そこで、アップデートプログラムが動かないのであれば、直接コマンドでアップデートさせようとしている人のページがこちらです。

 

こちらの方は、アップデートプログラムに含まれる、FWUpdLcl64.exeというプログラムをコマンドプロンプトで直接打ち込んでアップデートさせるという手法でした。

 

基本的には私もここの手法でIntel MEをアップデートしたのですが、ページのコメントで、MEのバージョンが9.0.2.xxxxであったりすると動かないので、いったん付属DVDで9.0.0.xxxxにドライバーのバージョンを下げてから実行するとうまくいったという記述があります。

自分もこれを見て付属DVDを用意していたのですが、結論から言うと不要でした。

 

こちらでもIntel MEのバージョンは9.0.2.xxxxであったのですが、その状態でコマンドプロンプトからの操作で問題なくIntel MEのアップデートが行え、9.0.30.xxxxにすることができました。

 

以下手順です。

注:

この作業は換装する前のCPUで作業してください。また、この作業は危険な部類に入る作業です。アップデートが失敗してしまった場合、PCが起動しなくなる恐れがあります。

もし、失敗っぽいエラーメッセージが出た場合はPCの電源を切らず、再起動もせず、なんとか成功するまでもっていくことをお勧めします。再起動などをすると起動しなくなる恐れがあります。また、本エントリーの操作をしてPCに何かあった場合でも筆者は責任を負いません。すべて自己責任で行っていただきますよう、重々ご承知の上作業をしていただきますよう、よろしくお願いいたします。

 

ASUSのサイトよりIntel MEアップデータ付きのファームウェアをダウンロードしてくる。

H87-Proの場合はこのページの「すべて表示する」を選び、その中で容量が12MBくらいで大きいものの中の一番新しいバージョンのバージョン2102でよいです。

 

 

 

 

ダウンローすると、H87-PRO-ASUS-2102_and_BIOS-updater.zipというファイルが含まれているので、それをどこかフォルダーを作って解凍します。

この「どこかのフォルダー」は日本語などが混ざらないような場所にするのが無難です。

たとえばCドライブ直下のtempというフォルダを作ってそこに解凍したりします。

こうすると、今回解凍したフォルダーは「C:\temp\[解凍したフォルダー]…」となり、日本語などは含まれなくなります。

フォルダーに日本語が含まれていたりすると、海外製のプログラムの場合はよく誤動作を引き起こし、原因を探るのに余計な時間を食ってしまう場合があるのでそれを予防します。

 

解凍すると、アーカイブファイル名の「.zip」以外が同じ名前のフォルダーができます。

さらにその中を見るとV2.00.02というフォルダーがあります。

さらにその中を見ると、今回使用する目的となるファイル群があります。

今回使用するのは、この中のFWUpdLcl64.exeまたはFWUpdLcl.exeです。違いはOSのビット数の違いです。

 

32bitOSの場合使用するのは「FWUpdLcl.exe

64bitOSの場合は「FWUpdLcl64.exe

 

になります。

 

これらのあるフォルダーをコピーしておきます。

エクスプローラーの上に現在のフォルダーが出ていると思います。

今回であればV2.00.02などが終端になると思いますが、その右側の空白あたりをクリックすると、その場所のフルのフォルダー名が表示され、反転選択された状態(青地反転)になります。

この青地反転している状態のところで右クリックし「コピー」しておきます。

 

次にコマンドプロンプトを管理者で起動します。

スタートメニュー横の虫眼鏡アイコンをクリックすると、検索のウィンドウが出るので、そこに「コマンドプロンプト」と入力すると、選択肢としてコマンドプロンプトが表示されます。

その中の、「管理者として実行」をクリックします。

 

ユーザーアカウント制御のウィンドウが出る場合は、「はい」をクリックします。

 

コマンドプロンプトが管理者権限で起動します。

 

ここで、先ほど解凍し、コピーした必要ファイル群があるフォルダーパスへ移動します。

コマンドプロンプトで、「cd /d 」と入力(最後はスペースを空けておく「」は含まない)してから、黒い画面内でマウスを右クリックすると、コピーしたフォルダーパスがペーストされます。

C:\tempにアーカイブファイル(H87-PRO-ASUS-2102_and_BIOS-updater.zip)を解凍していた場合解凍した場合、このフォルダーパスは「C:\temp\H87-PRO-ASUS-2102_and_BIOS-updater\V2.00.02」となるはずなので、全体としての入力は、

 

cd /d C:\temp\H87-PRO-ASUS-2102_and_BIOS-updater\V2.00.02

 

となります。

 

ここからやっと本番です。

 

まずは、現在のIntel ME Firmwareのバックアップを取ります。

 

(64bitOSの場合)

FWUpdLcl64.exe -save .\ME-firmware.old

(32bitOSの場合)

FWUpdLcl.exe -save .\ME-firmware.old

 

次に、いよいよFirmwareの更新です。

 

(64bitOSの場合)

FWUpdLcl64.exe -f .\Data.BIN

(32bitOSの場合)

FWUpdLcl.exe -f .\Data.BIN

 

少し待つと、緑色の文字で終了した旨の表示が出て入力待ちに戻ります。

(この時のメッセージはキャプチャーしてなかったのでありません。ごめんなさい・・)

 

終了した後は、BIOSのアップデートを行い、その後、Haswell RefreshのCPUへ換装すれば、起動するようになると思います。

 

今回ここに至るまでにCPUを何回も交換したため、CPUクーラーのピンがバカになってしまい、別のに交換する羽目に陥ってしまいました・・・。

間抜けすぎる・・・orz

 

ご参考になれば幸いです。