香港一人ぼっち『チョケる。』〜おでかけ三昧海外編vol.107〜 | ガムラがいるよ

香港一人ぼっち『チョケる。』〜おでかけ三昧海外編vol.107〜





真・最終章(後編): 今年で38歳の偽成功者

と、言う訳で香港国際空港で散々バトって、更に航空会社が用意したホテルに行くだけなのに、

入国審査係「決まりは決まりですから。」

と、いちいち面倒な出入国カードの記入を命じられ、

俺「めんどくせえっ!スタッフ!代わりに書けコノヤロウッッ!!!

航空会社ポンコツスタッフ「いえ・・・すみません、決まりなんで・・・」

俺「はっ!!!



と第3ラウンドを交え、到着したのが香港の某高級ホテル。同じく乗り継ぎ出来なかった男性客Sさんも一緒に。


俺「・・・うわぁ・・・でっけぇホテル・・・高級過ぎておっかねぇよぉ・・・。」


いきなりデカいロビーと、豪華なラウンジ。フロントに並んでるのは育ちがいいのが一目で分かるスーツ姿の団体。
ちなみに俺はワークシャツ、半パン、メッシュキャップに、肩からかけた手作りカメラバッグ。ドコからどう見てもセレブ狙いのパパラッチ。


俺「あのー、航空会社に言われて来たんですけどぉ。」

フロントの女性スタッフ「いらっしゃいませ。こちらがお部屋のカードキーでございます。」

俺「あのー、タバコ吸いたいんですけどぉ、喫煙ルームって・・・」

女性スタッフ「うふ♪お客様のお部屋は勿論喫煙可のお部屋ですよ♪ご自由にお吸い下さいませw」

俺「おおお。」


同じ香港なのに、もうあんな思いしなくていいのか。

↓※あんな思い↓
http://ameblo.jp/gumlla/entry-12254774244.html



俺とSさん、お世辞にもセレブ感の無い日本人のおっさん二人並んでエレベーターホールへ。もうエレベーターホールも超高級な感じね。静かに降りてきたエレベーターにおっさんs乗り込む。・・・が、


俺「あれ?ボタン押しても何にもなんない・・・。」

Sさん「え?あれ・・何でしょうこれ・・・。あ!ひょっとしてココにルームキー入れないと動かないセキュリティじゃないですか?」



エレベーターのボタンの下にあるスリットに部屋のカードキーを差し込む。


ペカッ!!



※本当はこんなランプじゃありません。


俺「おおー。」
Sさん「おおー。」



エレベーター起動。パパラッチ隊潜入成功。
静かに昇るエレベーター。さすがピンポンマンションのエレベーターのような破壊音はしないぞ


Sさん「あ、じゃあ私はこの部屋なんで。」

俺「どうします?明日。なんか早めに来いみたいな事言ってましたよね。」

Sさん「ええ、7:30には航空会社のカウンターに来てくれって言ってましたよね。もうそうなると、せめて6:20のシャトルバスで空港向かわないと・・・。」

俺「なーんかちゃんと寝れなそうですねぇw じゃ!また明日!!おやすみなさい!!」



俺の部屋はもっと奥の部屋。カードキー入れて中に入ると・・・・







俺「うーわ!すっげぇ部屋!!でも何にもやる事無ぇからつまんねぇ・・・。」




ワークデスクも完備。窓の外は海とその向こうに見える夜景。



もう正直何していいのかさっぱり見当つかない。とりあえず風呂にお湯貯めて、身体洗って、バスローブに着替えてみる。






外国人セレブのインスタまがいの写真撮ってみる。






備え付けのお菓子あるけど食べたく無いし、ベトナムみたいに食ったら後でガッツリ請求スタイルだと困るので手ぇ付けられない。実際もう香港ドル持ってないし。

・・・

・・・

・・・

いい部屋に
速攻飽きる。






俺「何やってんだ?俺。


散々空港で暴れたせいと航空会社のポンコツ対応のせいで、すでにもう結構な深夜。今から寝たら寝坊の可能性大。


俺「どーしよー・・・ヒマ過ぎるなー。」





結果一人でポケモンGOをDO。さすが香港カニだらけ。


俺「え?あ!ほらやっぱりカモネギ居んじゃん!!誰だよ日本限定レアキャラっつったの!お得意の偽モンか?」



・・・

・・・

・・・

・・・

・・・ポケモン飽きた。






俺「いえーい。」


ヒマ持て余し過ぎてワンフィンガーチャレンジ。LINEで皆に送りまくる。


『香港まで行って何やってんだ!! 今年38だろが!!』

『アンタそれベトナムでもやってたでしょ。』

『いいから早く帰って来て下さい!!!』



・・・俺だって帰りてぇよ。テレビ点けてみる。


俺「・・・・・・。」


電波レベル超悪い。高級ホテルでも電波は関係無いか・・・。
何か通販番組みたいのやってるけど広東語だからさっぱり分からん。


俺「・・・あーあ、朝まだかよ。」










朝です。



俺「・・・ダメだったか。


朝のフロントにSさんの姿はありませんでした。


俺「Sさん、寝ちゃったんだなぁ。・・・カギ返しちゃったからエレベーターも乗れないし、起こしに行けないなぁ。・・・・幸運を祈ります。」



一向に現れないもう一人のパパラッチをあっさり見捨て、朝の香港国際空港に向かうのでした。