母が家にいた頃の話。

我が家の母には、不安や不満が溜まると発動する、困ったクセがあります。


それは、大事な物を「隠す」  こと。



「誰かに取られたら大変」という防衛本能なのか、母の隠し場所は常に斜め上をいっています。


タンスの中はもちろんのこと。

ベッドの隙間や冷蔵庫の奥底。

そして、まさかのゴミ箱の中(これは禁じて!)


しかも困った事に、隠した本人は「どこに置いたか、忘れる」という特技の持ち主です。


「あそこにあるはず!」

「いや、こっちにあるはず!」


見つからないのを、私のせいにせんとばかりに、大威張りで探せと命令を下す母。


正直、神経はすり減るし、腰は痛い。

「もう、いい加減にして!」と泣きたくなることもあります。


…が、しかし!

この宝探し、たまにとんでもないボーナスが舞い込むんです。



母の荷物を整理したり、片付けをしたりすると…。


ごく稀に、ポロッと「現金」や 「貴金属」が発掘されることがあります。


まるで宝くじに当たったかのよう!


すると、さっきまで威張っていた母が、急に太っ腹なスポンサーに大変身。 


「あら?じゃあ、あんたにお小遣いあげる」

「えっ…いいの?」


さっきまでの苦労が、一瞬で「チャリン」という音と一緒に浄化される現金な私(笑)。


今日も母の「隠しグセ」に振り回されつつ、心のどこかで「埋蔵金はないかな?」と期待してしまう私でした。