ようやく2019年の映画感想を書き終えたので、自分なりに振り返ってみます。
2019年は劇場鑑賞が177本(2回観ているのは1本でカウント)
おうち鑑賞が1本…2020年からはおうち鑑賞がガンッと増えるのですが。
そして2020年の映画感想を書き終えるのは2023年春の終わりから夏にかけて…くらいかな。
でも、おうち鑑賞作品が増えるのでその感想をどう書こうかなーというのは思案中。
それでは毎年恒例の私の好みだけの新作ベスト10です!!(新作対象です。映画祭で上映後に一般公開、というのも対象にしています)
2019年劇場で観た映画myベスト10
第1位 象は静かに座っている
あのくっらーい1日を4時間で描いているのですが、登場人物は皆庶民で毎日をただただ必死で過ごしている人たち。
追いつめられるような一日を過ごす登場人物たちに苦しくなってくるのですが最後は少しホッとしたし、思い返せばとても見ごたえのあった4時間でした。
暗くて静かなんだけどとてもパワフルで熱量のある4時間だったな。
劇伴もほぼ流れないけれど、流れてきた劇伴がとてもかっこよくてそれも印象的でした。
第2位 ゴールデン・リバー
1回観て「これ好きやわー」とすぐに2回目を観に行った作品。
シンプルな追走劇なのですが殺し屋シスターズブラザーズの普段は普通の兄弟ぶりや、メインの登場人物4人の化学反応的な人間関係の移り変わりがとてもおもしろかったです。
最後はとてもおおらかな気持ちになれる作品で大好きです。
第3位 マリッジ・ストーリー
最近感想を書きましたね
泣けましたねぇ。
あれだけ大好きだった相手なのに。あれだけわかりあって補い合ってきた仲なのに。
スカーレット・ヨハンソンとアダム・ドライバーが素晴らしかったなぁ。
第4位 ガルヴェストン
これも大好きで劇場に2回観に行きましたね。
エルちゃん目当てだったのですがお話もよくて、ロイとロッキーには明るい未来をぜひに!と祈るように観ていましたわ。
二人の逃避行を描いた作品で悲しさの中にも輝く瞬間があり、それが一層悲しくもあり、印象に残る作品となりました。
で、やっぱりエルちゃん好きやわ…ということも再確認
第5位 ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド
元ネタになった事件は知らなかったので、知っている方との感じ方とはまた違うとは思いますが、とてもおもしろかったです!!
ディカプリオが演じるめんどくさいけど愛すべきリック、そしてブラッド・ピットが演じるかっこいいけど怪しい雰囲気マンマンのクリフ!二人とも最高のキャラでした。
笑い事じゃないし!!て頭ではわかってるけど笑わずにいられなかったクライマックス!
最後の最後までおもしろかったです!
第6位 ROMA/ローマ
最初「ネトフリ作品やろ?」とめっちゃ偉そうに上から目線で思っていたのに、劇場で観てとやられました。
素晴らしかったです。
そしてすんません…
最近もNetflix作品が劇場上映されていたりしますが、配信されてる作品がただ劇場上映されてるだけやろ?なんて思ってたらあきませんな。
カメラの横動きからの最後の縦の動き…深い余韻に浸らせていただきました。
ソベック先生のあのポーズも印象に残ってますわ。
第7位 芳華-Youth-
文革からの中越戦争、そして今を生きる彼らの姿を追った青春群像劇。
私から見たら息苦しさしかないんだけどそれでも芸に、恋に、輝く青春時代を過ごしてきた彼ら。
また時代と歴史的事件に大きく左右された彼ら。
そんな彼らの物語を丁寧に描いていましたね。
第8位 荒野にて
アンドリュー・ヘイ監督作品は数作品しか観ていないのですが、どれも観ている間、胸がギューッと締め付けられる感じがあります。
ようやく主人公の心が少し解放される瞬間に涙がポロポロ…
チャーリーどうなんねん、どうなんねん、どうなんねーん…と思いながら観ていた本作。
とはいえ…最後の彼の表情もまた気になりましたわ。
第9位 メランコリック
これはもう設定からしてとてもおもしろかったです。
主人公和彦のキャラも最高でした!!
最後はちょっと成長していましたよね
和彦と松本君…彼らのその後も見てみたいなー。
第10位 よこがお
筒井真理子さんによる筒井真理子さんのための映画です!!(きっぱり)
すごかったなぁ。筒井さん…。
深田監督の「あるよな…」「わかるわ…」と思わずなってしまう人間の心の奥にある黒い部分を浮き上がらせてくる脚本も毎回大好きです。
私は完全に清々しいラストとは思わなかったのですが、そういうところも大好きです
以上私が特に好きな作品10本ですが、5位以降は順位あってないようなもんです。
そして新作で印象に残った作品あれこれです。
・日日是好日 …静かな作品ですが当たり前と思っている日々の生活の大切さを改めて実感。
・家へ帰ろう …ホロコーストで生き残ったアブラハムの壮大なロードムービー。途中で出会う女性たちがどの方もかっこよかったな。
・バーニング 劇場版 …終始モヤモヤしていました。美しい画もちょこちょこあって印象に残っています。
・女王陛下のお気に入り …私にとってはお久しぶりのヨルゴス・ランティモス監督作で観ることができて嬉しかったです!
・神と共に 第1章&第2章 …とにかく楽しくておもしろかったです!エンタメやっぱりいいなーと思いました。出ている役者さんたちも豪華!
・慶州 ヒョンとユニ …なーんか不思議な作品でした。
・工作 黒金星と呼ばれた男 …ファン・ジョンミン兄貴♡映画そのものもおもしろかったです。
・存在のない子どもたち …たくましくならざるをえない子どもたち。生きるために。
・帰れない二人 …ジャ・ジャンクー監督作品です。男と女に歴史あり、の物語でよかったですねぇ。
・春画と日本人 …春画の技術力の高さにびっくりしたのと日本の公的な大きな美術館では展覧会してもらえないという不思議さ。
・アイネクライネナハトムジーク …この三浦春馬君がほんっとーに普通の青年にしか見えなくてそれがすごいなぁと思いました。
・アイリッシュマン …役者陣に惚れ惚れ。やっぱり魅せてくれますねぇ。
お次は映画祭や特集で印象に残った作品あれこれです。
「食」をテーマにした特集で観たこちら。
・女が階段を上る時 …成瀬巳喜男監督作品。高峰秀子さん主演ですが衣装も担当されていたようでお着物がどれも素敵でした!
食事のシーンはちょこっとしかなかったような気がするんだけど。
【京マチ子映画祭】
・女系家族 …最高でしたね!めちゃくちゃおもしろかったです!また観たいなぁ。三隈研次監督作品です。
・鍵 …とにかくみんな変態でしたわ。あはは!
・偽れる盛装 …ついでで観た作品だったのですがかなり引き込まれましたねー。君蝶を演じた京マチ子さんがとても魅力的でした。
【EUフィルムデーズ】
・ブラッディ・ミルク …もう観てられへん!早く終わって!早く誰か言うたってー!とずーっと緊張しながら観ていました。おもしろかったです!
・デス・バレット …超ヘンテコ!めちゃくちゃ印象に残っています。
【京都国際子ども映画祭】
・ジム・ボタンの機関大旅行 …ミヒャエル・エンデ原作。ジム・ボタンの冒険譚。子ども向けではありますがとてもワクワクして楽しかったです。
【なら国際映画祭プレイベント】
観た作品全てよかったです。どれも見ごたえのある作品でした!
【クリスマルケル特集2019 永遠の記憶】
・北京の日曜日 …文革の10年前の北京。こんなに色鮮やかな時代があったんだ!と新鮮でした。
寝てしまった作品もあるので(私のあるあるですわ…)また観たいです。
以上だだだだだーと書きましたが印象に残った2019年鑑賞作品でした。
そして2019年に一番行った映画館はシネ・ヌーヴォさんで43回でした。
行かせていただいた全ての映画館さんに感謝です。ありがとうございました!
また今年もマイペースで映画を観て、過去(2020年)の映画感想を書いていこうと思います。
よろしくお願いいたします
ありがとうございました