少年の君 | シネマド館

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世界の映画を見ていると世界を旅しているように感じる・・・というブログではなく単なる「映画」と「おでかけ・旅行」をメインにしたブログです。とは言いながらも結構他のことも書いてます・・。

逃げ場がない…

少年の君

(2019年/中国・香港/135分)

 

監督:デレク・ツァン

 

【ストーリー】

進学校に通う高校3年生の少女チェン・ニェンは、大学入試を控え殺伐とした校内で、ひたすら参考書に向かい息を潜めて日々をやり過ごしていた。しかし、同級生がいじめを苦に飛び降り自殺を遂げ、チェン・ニェンが新たないじめの標的になってしまう。彼女の学費のため犯罪まがいの商売をしている母親以外に身寄りはなく、頼る人もいない。そんなある日、下校途中の彼女は集団暴行を受けている少年を目撃し、その少年シャオベイをとっさに救う。優等生と不良という対極的な存在でありながらも、それぞれ孤独を抱える2人は次第に心を通わせていく。(映画.comさんより)

 

 

【かんそう】

 

話題になりましたねー!

 

私もかなり期待して劇場へ行きましたよ!!

 

一般公開ありがとうございまーす!

 

噂に違わぬ良作でアカデミー賞国際長編映画賞にノミネートされたのも納得。

 

映画のテンション自体はそんなに高くないんだけど、作品が放つ熱量の高さは常に感じました。

 

 

また、心に染み渡る…というしんみり系ではなく、社会の闇を浮き彫りにしたような内容と、二人のピュアさ故に、なのかグッサグサ心に突き刺さる作品でした。

 

涙こそ出てこなかったのですが、ふたりの刹那的な物語にはグググーと締め付けられましたえーん

 

一方で、チェンが、人として普通に「優しさ」を見せただけで標的にされる残酷さと、恐怖…といった「現代社会」の怖さも感じました。

 

社会からはみ出た二人、自分たちと未来のためにはああするしかなかった…というところまで追い詰められた二人を思うと苦しかったです。

 

 

しかし、エンドロールでジャクソン・イーが「イジメ、だめ!絶対!!」みたいなメッセージ送っていたのがちょと違和感。

 

あれ、別になくても全然ええと思うんですよ、映画的に。

 

もちろんああいうメッセージは必要とは思いますが。

 

なので、中国全土で一般公開してもらうために付け加えたんかなぁ?て変に勘ぐってしまいました。

 

でも、きっとそれだけ事態は深刻なんだと思います。

 

 

なんにせよ、全てがうまく噛み合った圧倒的なパワーを持った作品で、皆さん大絶賛も大納得でした!!

 

 

 

うりぼう4つ:いのしし いのしし いのしし いのしし

 

2021.7鑑賞

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ありがとうございました本