2分間
僕たちは希望という名の列車に乗った
(2018年/ドイツ/111分)
監督:ラース・クラウメ
【ストーリー】
1956年、東ドイツの高校に通うテオとクルトは、西ベルリンの映画館でハンガリーの民衆蜂起を伝えるニュース映像を見る。自由を求めるハンガリー市民に共感した2人は純粋な哀悼の心から、クラスメイトに呼びかけて2分間の黙祷をするが、ソ連の影響下に置かれた東ドイツでは社会主義国家への反逆とみなされてしまう。人民教育相から1週間以内に首謀者を明らかにするよう宣告された生徒たちは、仲間を密告してエリートとしての道を歩むのか、信念を貫いて大学進学を諦めるのか、人生を左右する重大な選択を迫られる。(映画.comさんより)
【かんそう】
ベルリンの壁が作られる5年前のお話しです。
若者らしい素直な正義感からクラスで盛り上がって行った2分間の黙とう。
この、たった2分間が、その後の長い人生をも変える2分になるとは!!
学校だけではなく国レベルまで乗り出してきて大騒ぎになり、それでも大人たちの圧力にも負けず友情最優先で踏ん張っていた彼らだったけど…
父親を誇りに思っていたあの彼を見ているのがとても辛かったわ。
大人とクラスメイトの板挟みになって…
そして子どもたちの親世代もまた辛い時代を過ごしており子どもたちには苦労しなくていいような未来を、と考え、期待してしまうのも無理ないです。
このようにこの作品は終始政治的背景や時代の暗い影を色濃く映してはいますが最後までぶれずに青春物語として描いているところが良かったな。
最後、卒業試験を別の場所で受けるって、ちょっと試験のシステムがよくわかんなかったんだけど、日本で言う高卒認定みたいなもんなのかしらん??
『バッド・ジーニアス』でも海外で受けてましたやん?あんな感じ??
うりぼう4つ:
2019.7鑑賞
ありがとうございました