クジラすっげー!
ボクはボク、クジラはクジラで、泳いでる
(2018年/日本/117分)
監督:藤原知之
【ストーリー】
クジラの飼育をしている和歌山県・太地町立くじらの博物館を舞台に、クジラを愛する青年を中心に博物館を盛り上げようとする人びとの奮闘を描く。来場者も増えず、次々と飼育員も辞めていく太地町立くじらの博物館の館長は、ベテランスタッフからの反対を押し切り、飼育員のリーダーとしてクジラを純粋に愛する青年・鯨井太一を任命する。東京の水族館からピンチヒッターとして博物館へやって来た白石唯や、学芸員の間柴望美など、同僚たちも太一を懸命にサポートするが、増えることのない来場者の少なさはスタッフたちを悩ませ続けた。そんな中、太一はスタッフの手作りによる「くじら夢まつり」を開催し、博物館を盛り立てることを思いつき、準備を進めるが、開催を目前に控えたある日、イベント中止の危機に直面する。(映画.comさんより)
【かんそう】
和歌山県太地町に実際にある「クジラ博物館」が舞台
最初この作品のことはぜーんぜん知らなかったのですがたまたまシネコンスケジュールに題名があって「何これ」と内容を見たらクジラ博物館が舞台!!そりゃぁ見にいかないと!!!となって観に行きました。
この博物館は劇中でも言うてますが世界でも嫌われている博物館です。(←捕鯨の関係で)ですが、私はほのぼのしていて大好きです。
同じ和歌山の白浜アドベンチャーワールドのイルカショーはエリートのイルカたちが大きな舞台で華やかにショーを繰り広げますが、こちらのクジラ博物館のイルカショー、クジラショーはこじんまりしていてどこかのんびりほのぼのさん。
物語は客足が思わしくないクジラ博物館にもっとお客さんに来てもらおう!そのためのイベントを立ち上げよう!とがんばるほのぼのヤングスタッフたちの奮闘記です。
客どころかスタッフまでもがどんどん減少、スタッフ間の不仲、イベント中止?!といったいろんな壁をスタッフたちが力を合わせて乗り越える、というありがちなドラマでしたが、とてもシンプルで好感が持てました。
彼らはただただ「クジラすっげー!」の思いを皆さんに伝えたい、そうすればみんなも来てくれるのでは?というシンプルな気持ちでイベントを立ち上げます。物語には反捕鯨も少し絡めていたけれど、基本は彼らのクジラ愛、博物館を盛り上げたい気持ち、が物語全体を覆っていたので、反捕鯨部分はええ感じで収めはったな、て感じでした。
全く出さないのも実在の博物館が舞台なだけにあまりにも嘘っぽいもんねぇ。
また、それぞれのキャラ設定に「?」なところがあるけれど皆さん役に合ってたんちゃうかな。
武田梨奈さんが演技しているところは初めて見たような気がしますがいい表情いっぱい持ってますねー
岡本玲さんは和歌山の出身だけに、彼女が関西弁が一番耳に心地よくて安心感がありました。
イベントでみんなに踊ってもらおう!とスタッフさんたちが考えた「クジラップ体操」が私は好きでした。クジラの特徴も、和歌山のいいところも歌詞にちゃんと入っていたね。
ツッコミどころもたくさんで、エピソードも浅かったり物語のつながり方もどうかな?と思うようなところもあったけれど心が温かくなる作品でした。
くうこのおまけ
田舎あるあるで歓迎会するのに近くにお店がないから旅館で行う、っていうのが「わかるー!」でした。
うりぼう4つ:
2018.11鑑賞
ありがとうございました