海街diary
(2015年/日本/126分)
監督:是枝裕和
【ストーリー】
鎌倉で暮らす、幸(綾瀬はるか)、佳乃(長澤まさみ)、千佳(夏帆)。そんな彼女たちのもとに、15年前に姿を消した父親が亡くなったという知らせが届く。葬儀が執り行われる山形へと向かった三人は、そこで父とほかの女性の間に生まれた異母妹すず(広瀬すず)と対面する。身寄りがいなくなった今後の生活を前にしながらも、気丈かつ毅然と振る舞おうとするすず。その姿を見た幸は、彼女に鎌倉で自分たちと一緒に暮らさないかと持ち掛ける。こうして鎌倉での生活がスタートするが……。(シネマトゥデイさんより)
【かんそう】
※ネタバレしております!※
こんな美しい四姉妹いるぅぅ?!
てのが最初の感想なのですが、私は原作を知りません。
是枝監督作品だから、という理由だけで劇場へ観に行きました。
なので、原作の世界観がどーのー、空気感がどーのー、キャラがどーのー、というのは全くわからないのですが、原作を全く知らない私でも普通に面白く鑑賞できましたよー。
なんてことない日常が続くのですが、それでも退屈することなく観れてしまうのがやはりすごいです。
いや、なんてことはないか。
異母妹がいる、ということがわかった!というだけでも十分大きな出来事ですかね。
でも、その大きな出来事も前半でうまくまとまり、あとは四姉妹の日常が続きます。
すごく印象的だったのが、すずちゃんと佳乃だったかな?が「いってきまーす!」と家を出て駅まで走っていくところ。(駅はドラマでも使われていた江ノ電「極楽寺駅」でしたな)
あそこ・・・
結構な尺使ってましたよ?!
なんでもないシーンと言えばそうなのですが、けっこー長いわねーと思って観ていました。
だからと言って、そこ、退屈やったか?と言えば全然そんなことないんですけどね。
意外とみんな休みの日も家にいましたね・・
四姉妹の美しさもそうですが、季節の美しさ、日本ならではの風景(日本家屋や障子、台所の音など)もとにかく目を引きました。
調理風景や調理時の音、食事風景、そして時の移り変わり(←”四季”の移り変わりは贅沢でしたね!)は、あぁ是枝監督やなぁーというのを感じましたけど、私が一番是枝監督を感じたのが四女のすずが鎌倉の学校に転校してきて、ちょっと休み時間にみんなと話している、あの一瞬のカットです。
前の学校では何やってたの?
バスケット
みたいな会話だけだったのですが、そこがなんか強烈に「あ!是枝監督だ!!」と感じたのです。
・・・監督の『奇跡』が大好きなのでそれを思い出したからかもしれません。
そういえば旺志郎くんもええ味出してましたね。
ああいう男の子いるいるーな感じでとてもよかったなー
そしてすずちゃんは旺志郎くん演じる男の子(名前忘れた!ごめん)と共に地元のサッカーチームに所属するのですが、サッカーがとても上手でした。
彼女は経験者?と思ったほど!!
「家」を中心に描かれているふつーの日常だけど、四姉妹それぞれにはちゃんと抱えている問題もあってそういうところも等身大のリアル日常を感じさせてくれたように思いました。
なんかいつまでも観ていられる感じがしましたし、観ていたいなーとも思いました。
原作もいつか読もうかな。
くうこのおまけ
・樹木希林さんと大竹しのぶさんのさすが!感!出番はそんなになかったと思うのですがインパクト強かったですわー
・「梅」のくだり。朝ドラ『ごちそうさん』で「家族が仲良くなる作業」ということで「梅」が出てきたのを思い出しました。こちらでも四姉妹仲良く作業してましたねー
・懐かしー!と思った単語
1.「かまどうま」・・・キャンプに行くとよく出た!
2.「鎌倉カスター」・・・昔祖母が鎌倉に住んでいたので食べたことがある!
・数年前『プリンセストヨトミ』だったかなー。本編は観ていないのですが、そのインタビューだったか、舞台挨拶だったかをテレビで少し観たことがありました。
その時、堤真一さんは綾瀬はるかさんに「かわいくてかわいくて!!」と、メロメロのご様子でした。
エピソードの一つで、かき氷を食べに行ったはいいけれど、お店の冷房が効き過ぎですごく寒い中綾瀬さんが「大丈夫です!私、かき氷大好きなんです!!!」と、ガタガタガタガタ震えながら食べていた、というのを堤さんがデレデレしながらお話しされていたのを覚えています。
年月の流れを感じますな。
・今回、常に・・・というわけではありませんが、カメラがずーっとゆーっくり動いていることが多いのを感じました。今までの是枝監督作品もそうだったかしら・・??
・劇中で流れてきた曲が少しだけマーラー第5番に似ていて海のシーンと合わせて『ヴェニスに死す』をちょと思い出しました。
ありがとうございました