ミルカ
(2013年/インド/153分)
監督:ラケーシュ・オームプラカーシュ・メーラ
【ストーリー】
1960年のローマオリンピックで、インド人選手ミルカ・シンには400メートル走でのメダル獲得の大きな期待が掛かっていた。だが、彼はあろうことかゴールを目前にして後ろを振り返ってしまったことで、4位という結果に終わる。その後、パキスタンとのスポーツ大会が催されることになり、ミルカは団長に選ばれるものの、辞退すると言ってきかなかった。(シネマトゥデイさんより)
【かんそう】
やっと2月の感想に突入でーす♪
そしてこの映画もやっと劇場公開でーす♪
と、いうのも、この作品、実は第9回(2014)アジアン映画祭で『走れミルカ、走れ』という題名で上映される予定で冊子にまで掲載されていたのに土壇場で上映取りやめ
みんなびっくりー
そんなことあるんですねぇ~!!!
ま、たぶん大人の事情だったんでしょうね。
映画はインドの陸上選手ミルカ・シンの半生を描いた作品です。
彼はインドのヒーロー的存在だそうです。
始まりはミルカの晴れ舞台ローマオリンピックの400m走。
上記のストーリーにもあるようにゴール直前で振り返ってしまい、結果は4位。
なぜ彼は振り返ってしまったのか。
そして今、なぜ彼はパキスタンとの親善試合?で走ることを拒むのか。
彼の少年時代をコーチがミルカを親善試合で走ってもらえるよう説得に行く列車の中で話始めます。
(この時コーチたちが列車の中で食べていた食べ物が気になるー!なになに何~?!)
私はこの映画で知ったのですが1947年に「インドパキスタン分離独立」という事がありました。
ミルカはその時、ちょうど少年であり、その歴史の混乱に家族ごと巻き込まれてしまいました。
その時の経験がずーっと彼の体と心に残ります。
映画を観ていただいてもわかるのですが、あんな経験したらそりゃ・・・そうやわな・・・です。
でも、この映画が暗くならなかったのは、インド映画ならではの歌と踊りがあったから、だけではなく、むしろ、それらは少しだけでしたし、彼の不屈の精神やポジティブなところがストーリーに反映されていたのが大きかったのかなぁ、と思います。
彼が少年から大人になり・・・
その移り変わりのシーンが「おぉ!」と思いました。
彼も難民キャンプでヤンチャな少年時代を過ごしていたわけですが、そのままヤンチャな青年になっていました。
でも青年らしく恋なんてしちゃいます
やはり美人女優さんが出てくると「インド映画やなぁ・・・」て思いますねぇ。
ほんまにべっぴんさんでした。
ミルカは彼女と一緒になりたいがために、きちんとしよっ!と軍隊に入ります。
そこでランナーとしての才能が開花していくわけですが。
もちろん才能はあったけれど、ミルカ自身の努力も半端やありません。
憧れのインド代表選手に選ばれて初めて海外へ!
メルボルンオリンピックに出場します。
が!!
おいおーい!
結果はお察しの通りでございます。
不甲斐ない結果に終わったミルカ。
そこからのミルカは一心不乱に特訓します。
その様子もスポ根ドラマそのもので見入ってしまいました。
しかし、この映画はただただミルカの陸上人生を描いたものではありません。
彼の恋愛や、家族愛も描かれています。
恋愛場面はまぁまぁ、中途半端に終わってしまいますが、家族に対する愛情、特にお姉さん話にはちょっと泣けてきました。
小さいころからずっと、何があっても自分の味方でいてくれたお姉さん。
喜ばせてあげたいよね。
幸せになってほしいよね。
お姉さんがミルカの活躍に笑顔になる場面は私も嬉しかったです。
そして最後の見せ場。
彼はパキスタンとの親善試合で走るのかどうか。
ま、結果としては走るんですけどねー(あっさりネタバレすんません)
でもあの場で走るミルカを見て感動しました。
走れ、ミルカ、走れ!!・・・はもう、あの時の父が叫んだ悲しい「走れ!」ではなく、ゴールに向かっての「走れ!」に変わったんだなぁ、と思うとまた涙。
少年の頃から走り続け、走って走って最後の最後まで走りぬいたミルカに拍手でした。
くうこのおまけ
しっかり武井壮さんが走ってましたよー
うりぼう4つ:
ありがとうございました☆