真夜中の五分前 | シネマド館

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世界の映画を見ていると世界を旅しているように感じる・・・というブログではなく単なる「映画」と「おでかけ・旅行」をメインにしたブログです。とは言いながらも結構他のことも書いてます・・。

ルオラン?ルーメイ?

真夜中の五分前

(2014年/日本/日本)


監督:行定勲



【ストーリー】

上海で時計修理工として働くリョウ(三浦春馬)は、プールで見掛けた清楚(せいそ)な雰囲気漂うルオラン(リウ・シーシー)と出会う。リョウは知り合ったばかりの彼女に、ティエルン(チャン・シャオチュアン)と婚約中の一卵性双生児の妹ルーメイ(リウ・シーシー)への結婚プレゼントを選んでほしいと頼まれる。そのことをきっかけに二人は親しくなっていくが……。(シネマトゥデイさんより)



【かんそう】


これは日中合作だし、張孝全出てるし、行定監督だし・・・といろいろ観に行きたくなる要素があったのでぜひとも鑑賞したい映画でした。


原作のある作品のようでA面、B面とあるみたいです。

映画では一貫した流れになっていましたが。




なんだか不思議で美しい映画でした。


私の頭の中では中原中也さんの『サーカス』という詩にでてくる




ゆあーんゆよーんゆやゆよん




という言葉がずっと響いていました。


これはたぶん空中ブランコの動きを表した音だとは思うのですが。


でもこの映画のイメージと言いますか、雰囲気がゆあーんゆよーんゆやゆよん・・・でした。




ストーリーの運びが最後までゆっくりなのと、映像がいちいち美しすぎる、そして上海のレトロな街並み、三浦さんのあの雰囲気・・・などからあんまりミステリーミステリーしているようには思えませんでした。


でもやっぱり観ていくうちにだんだんと「ん?」「ん?」「んん??」な事が増えていき・・・


後半からぐぐっと話のミステリー度が濃くなり加速した感じがしましたがテンポは一貫してスロー





最後の最後までよくわからないまま終わりました。


あの夜中12時前の5分間。



リセットされる時間なのか。



それとも引き続きこのまま続いて行くための助走の5分なのか。



どっち?!どっち?!


どっちの時間?


そしてあなたはルオラン?ルーメイ?


どっち?!どっち?!



バックでずーっと響いている時計の音がどんどんどんどん観てる私をも追いつめてくるように思いました。





もや・・とした終わりでしたが、嫌いではありませんでした。



ほぼ中国語でのセリフだった三浦春馬さん!!すばらしかったです!

でも、大部分はたどたどしい中国語を話す日本人、という感じなのに時にすんごい難しい中国語を話してはったので「リョウのレベルってどれくらい?!」と謎でした。映画とは関係ないのでどうでもいいんですけど。


とにかく彼の透明感と存在感、そしてあのぽわぁん・・・という雰囲気がこの映画全体の雰囲気につながっていたように思います。

一人二役を演じた劉詩詩。

彼女の透明感もまた、三浦さんに負けず劣らず!!かわいらしい方でした。



今回、大阪アジアン映画祭にも来てくださった張孝全。

セリフがない時の表情にもどっきどき・・・

やっぱり魅せてくれる俳優さんですわぁ。














おまけ

勲です。監督やってます。







うりぼう4つ:うり坊 うり坊 うり坊 うり坊

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ありがとうございました☆