(2013年/日本/109分)
監督:冨樫森
【ストーリー】
明治40年、凶作が原因でひもじい生活を強いられている小作・谷村家は、口減らしのため泣く泣く7歳のおしん(濱田ここね)を奉公に出すことに。奉公先の材木店で朝から晩まで働き通しの毎日を送る彼女は、雪が溶けたら家に帰れると信じてつらい日々を耐え抜く。しかしある時、店の50銭銀貨が紛失してしまいぬれぎぬを着せられたおしんは、雪が吹き荒れる天候の中、自分から店を出ていき……。(シネマトゥデイさんより)
【かんそう】
お寿司を「おすす」と言うように、おしんは「おすん」と呼ばれてました!
ということで試写にて鑑賞。
監督は24区のワークショップの短編を観たことがあるだけでほかの作品は知らないのだが、その短編も山形の庄内を舞台にしていたように思う。
今回も山形つながりからの依頼なのかしら??
小さいころ、ドラマをなんとなくは見ていたけれど、記憶はうろ覚え。
なので新鮮な気持ちで映画を観ることができた。
しかし、ドラマで泉ピン子さんが演じていた役を上戸彩さん。
伊東四朗さん演じていた役を稲垣ごろうちゃん。
なんともイマ風の美女美男になったもんよのぉ。
配役の感じからかわかんないけど、全体的に現代の香りからは抜け出れなかったように思う。
映画自体は非常にきちんと丁寧に作られていて「まぁまぁこんな感じでよろしく~」的な適当なところもなく、こういう事を言いたいんだろうなーというのもすごく伝わりやすくてわかりやすかった。
でも、私が一番感心したのは主人公の女の子!!!!!
約2500人の中から選ばれた「おしん」ですが、聞いた話ですと、なかなかこの「おしん」に合う子が見つからず、半年間探し続けたそうだ。
でも、それだけの価値があったと思いますわー
この子あっての「映画おしん」やったような気がする。
ここねちゃん絡みの好きなシーンがいくつかあるが、そのうちの一つが、
岸本加世子VSここねちゃんのシーン!!
岸本さんの容赦ないいじめ。
ここねちゃんの負けるもんか!という表情。
真剣勝負そのものやったわー。
あとは満島真之介さんとのシーン。
つかの間のほのぼのとした時間だったな。
ガッツ石松さんもとってもいい味出してて思わず笑っちゃったよ。
このここねちゃんは2か月間母親と離れ離れというだけではなく、メールや電話も禁止されていて手紙だけ許されていたそうだ。
上戸さんも「監督さんはリアリティを追及される方なので」と何かでおっしゃっていたのでここねちゃんに「おしん」のリアリティを出させるためにそうされたのかもしれない。
ふむふむ。それはいい。
ほんとそれは別に否定しない。
あの厳しい環境の中、よくがんばらはったと思う。
ここねちゃんの「おしん」は素晴らしかった。
だがだが!!だがしかーっし!!
上戸さんが「監督はリアリティを・・・」とおっしゃるのであれば、ひとつ突っ込ませていただきたい!!!
「手」
である!!!
おしんやおばあさんの手はそれなりに汚れていてまぁまぁ、リアルな感じだったが、母親役の上戸さんの手がきれいすぎるのよ。
結婚してから手湿疹に悩まされている私はどうしても人様の美しい「手」に目が行く。
人は他人を目の前にするとまず自分のコンプレックスな部分に目が行く、というではないか。
あの極寒の中、あの貧乏の中、あの厳しい自然環境の中、あの手の美しさは絶対ないわ!!!
しかも上戸さんの爪!ナチュラルなマニキュアまでされていてピンクでテカテカ。
街のシーンではそれでもいいかもしれないけれど・・・
お話の筋には全く関係のないことであり、別に私が手湿疹に悩まされていなければ目につかないツッコミなのでどうでもいいのですが、ほんま、いろんなシーンが真剣勝負な映画だっただけにそこが浮いていたような・・・(私個人的に、ですがね)
ごろーちゃんの手も何気に美しかったけどね。
とにかくここねちゃんの「おしん」が観れてよかったし、濱田ここねという女優に出会えてよかった。
うりぼう3つ:
ありがとうございました☆
楽しい日曜日をお過ごしくださいませ~♪