草原の椅子
(2012年/日本/139分)
監督:成島出
【ストーリー】
バツイチで、年頃の娘と二人暮らしの遠間憲太郎に、50歳を過ぎて三つの運命的な出会いが訪れる。ひとつは、取引先の社長・富樫に懇願され、いい年になってから親友として付き合い始めたこと。もうひとつは、ふと目に留まった独り身の女性・貴志子の、憂いを湛えた容貌に惹かれ、淡い想いを寄せるようになったこと。3つめは、親に見離された幼子、圭輔の面倒をみるようになったこと。憲太郎、富樫、貴志子の3人は、いつしか同じ時間を過ごすようになり、交流を深めていく中で、圭輔の将来を案じ始める。年を重ねながら心のどこかに傷を抱えてきた大人たち。そして、幼いにも関わらず深く傷ついてしまった少年。めぐり逢った4人は、ある日、異国への旅立ちを決意する。そして、世界最後の桃源郷・フンザを訪れたとき、貴志子が憲太郎に告げる。「遠間さんが父親になって、私が母親になれば、あの子と暮らせるんですよね」
(goo映画さんより)
【かんそう】
これでやっと1月に観た映画の感想が終わり・・・
1か月もかかってしまいました・・・
てへ
こちらも試写会にて鑑賞。
結構爽やか系の感動物語かと思いきや・・・
かなり笑った。
佐藤浩市さんと西村雅彦さんのやりとりがおかしくておかしくて。
ずーっとちょっと考えてしまうような中国映画を観てきたので久々に劇場で声を出して笑ったような気がする。
「みなさん、さようなら」でも笑ったが、それ以上に笑った。
そう!舞台観ている感じ!!
笑わせる演技ができるのはさすがだなーと思います。
吉瀬さんもヒロインとして頑張ってはりますが・・・
今までなんとも思わなかった彼女の演技ですが、この映画では「あれ?この人こんな下手やったっけ??」と思ってしまった。
佐藤さんと西村さんの間にいるから余計にそう見えたのかしら。
今回、圭輔の実の母親として小池栄子さんが出ているのですが、彼女も極端すぎて、ああいう母親がいたら本来笑えないのですが、劇中ではすごくおもしろいキャラとして際立っていた。
爆弾みたいやったわぁ・・・
お話は上にコピペさせていただいた通り。
たとえ139分あったとしてもあーんまり深い感じはしなかった・・・のは私がゲラゲラ笑っていたから?!
いやいや、多分、よくこの映画を「大人のおとぎ話」とかいうたとえ方がされているように、あーんまり現実味がないからかもしれん。
でもまぁ映画ってそういうもんだけど。
しかし、「人物」のリアリティはあったように思う。
フンザでの撮影もすごく大々的にアピールしてはるけど、そこまで時間を取って映画に反映させてはるわけでもなく・・・
ちょっともったいない気がしたけれど、何か制約があったんかなぁ。
圭輔にとっては最後まで気が気じゃなかったんじゃないやろうか。
あんな小さな子でも自分が捨てられる、とかそういうのって敏感に察知するように思うし。
大人同士の話が描かれてはいるが、圭輔の事ももちろん軸になっている。
かれはあっちの大人のところに行ったり、こっちの大人のところに行ったり・・・
やっと安心できるのか、と思いきや、また「施設に入るんだ」とか言われたり・・・
ラストは大人の幸せよりも圭輔が今後ずっと穏やかでいられますように・・・と願ってしまったよ。
うりぼう3つ:
ありがとうございました♪