みなさん、さようなら | シネマド館

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世界の映画を見ていると世界を旅しているように感じる・・・というブログではなく単なる「映画」と「おでかけ・旅行」をメインにしたブログです。とは言いながらも結構他のことも書いてます・・。

せんせいさよなら。みなさんさよなら。




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みなさん、さようなら

(2012年/日本/120分)


監督:中村義洋


【ストーリー】

1981年、小学校を卒業した渡会悟は「一生、団地の中だけで生きてゆく」と宣言する。団地の外にある中学校には通わず、自分で決めた日課を規則正しくこなし、夜は団地に住む友だちの無事を確認するためにパトロールも欠かさない。3年後、悟は団地の商店街にあるケーキ屋タイジロンヌに就職し、ケーキ職人の道を歩み始める。団地の中で恋も仕事もできる。けれど、小学校の仲間たちは年々団地から去って行くのだった。(goo映画さんより)


【かんそう】

試写会にて鑑賞。


試写会のハガキってポスターそのままの画像が使われているのであまり印象に残らないのだが、今回はポスターもかわいいからか、ハガキがすごく良くて思わず写真に撮ってしまった。
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濱田岳さんが小学6年生から大人までを演じるという・・・


濱田さん自身「僕が小学生を演じるなんて・・・できるだろうか・・・」と心配だったらしいのだが、劇中で彼の母親役である、大塚寧々さんの



『私・・・岳ちゃんよりふけてる小学生を見たことあるわよ』




という一言で自信が出たそうだ。



濱田岳さん演じるのは悟少年。


確かにあんまり違和感なかったかもしれん。



彼は12歳を境に団地から一歩も出ずに生活していくことを決心。


当時の日本はどこもかしこも団地が溢れていた。


しかも団地には確かに一生暮らしていけるんじゃないか?!というくらいになんでもあった。




悟は毎日毎日規則正しい生活をし、団地のみんなの安全を守るためにパトロールをする。


そして「団地のみんなは俺が守る!」と日々トレーニングもかかさない。


空手の練習を部屋でする時、段ボールに顔を書いてそれを部屋につるそうとするのだが、ガムテープの粘着力が弱くて何度も何度も壁からはがれおちる。


「うーわ!あるわー!!わかるわー!!」


と笑いながら見ていたのだが、これ、計算でも演出でもなんでもなくて本当に現場で起こったことだったそうだ。


中村監督は一発OKしたそうだ。



こういうちょいちょい「わかるわー」的な笑いがこの映画にはふんだんに含まれていた。



京都シネマさんの「月刊 京都シネマ」という上映スケジュールや案内などが載っている小冊子?チラシ?の2月号にこの映画の監督、中村義洋さんの「みなさん、さようなら」について書かれた文章が載っているのだが、すごくおもしろかった。


あのシーンって偶然の産物だったのかー、とか、この作品に対する監督の思い入れなどがわかる。

この映画をご覧になった皆様にはぜひぜひ読んでいただきたいですわー


こちらから読めますよ→



試写会でも紹介され、この文章にも書かれていた監督の一言。


監督自身この映画を間違いなく傑作だと述べていて



「この映画で本当に僕は「みなさん、さようなら」になってもいいくらいだ。やめてもいい。」



とまで言っていたそうだ。(もちろんそんなことはなく現在他の作品制作中らしいです)



中村監督作品はこれしか観ていないのでなんとも言えないけれど、良い意味でも悪い意味でもこれで終わるなんて言わないでーーーと思った。




この映画に出ている役者さんたちみなさん良かったのだが、私は中でも倉科カナさんにちょっと衝撃。

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・・・・良かったんですよ、とっても。



女優さんとしてあんまり良いイメージがない、というか私の中で決まった役しか似合わない、という印象があったのですが、この映画の倉科さんは私の印象をガラっと変えてくれたかも。




梅酒、今度飲みますわ。(関係ない)




あと波瑠さんの表情もよかったなー


特に中学時代に悟と自分の部屋でドキドキな体験するとき。

二人の緊張した雰囲気や表情がすごくよかったわー。



あとあと田中圭さんも最高やった。

実はああいう役の方が似合うんじゃないか?!くらいにまで思ったよ。



あとあとあと「ふがいない僕は空を見た」で好演してた永山絢斗君!!

彼もめーーーっちゃよかったのよ。いい味出してたなぁ・・・



ということでやっぱりみなさん素晴らしかったですわ、はい。




結構笑いの多い映画ではありますが、実はなかなかせつなかったりするのも魅かれるポイント。



団地の衰退。

悟のいろんな「なぜ」

悟のがんばり。

母が何も言わず見守っていた理由。




団地が勢いあった時代の様子や服装などもかなりリアルに再現されており、個人的には悟が履いていたミズノのスニーカーが


なっつかすぃー!キラキラ


だった。



そして団地から友達だけでなく、人もどんどん出て行き、お店もどんどんなくなり、維持も難しくなり・・・・


そうなってからの団地事情も悟を通してちゃんと描かれていたなぁ。





実は観た時は



まぁまぁまぁまぁおもしろかったけど、めっちゃ人に勧めるほどでもないかなー



と思っていたけれど、こんだけ感想書いてるってことは、かなりおもしろかったということなんだろうな・・・と今では思う。





うりぼう4つ:うり坊 うり坊 うり坊 うり坊





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