とれびあーん
シェフ!~三ツ星レストランの裏側へようこそ~
(2012年/フランス・スペイン/85分)
監督:ダニエル・コーエン
【ストーリー】
問題だらけの寄せ集めシェフたちが、高級三ツ星レストランを守るため奮闘する姿を描いたコメディドラマ。20年間にわたり三ツ星評価を守り続けてきたパリの高級レストラン「カルゴ・ラガルド」は、厨房の要たるベテランシェフのアレクサンドルがスランプに陥ってしまい、危機を迎えていた。次の品評会が迫るなか、新メニューが浮かばないアレクサンドルは、天才的な舌をもつ若手シェフのジャッキー・ボノに出会う。生意気な性格のためいくつものレストランをクビになり、老人ホームでペンキ塗りをしていたジャッキー・ボノと、老人ホームの厨房で働いていた素人シェフも仲間に加わり、アレクサンドルらはカルゴ・ラガルドを守るため立ち上がる。(映画.comさんより)
【かんそう】
予告編がおもしろそうだったのと、ドラマ「王様のレストラン」が大好きだった、ということもあって観に行った。
もちろん「王様のレストラン」なんて要素はない。(あたりまえ)
しかもおいしそうなお料理がたくさん出てるかなー♪なんて思いもあったけど、思ったほど出てこなかった。
だってヒューマンドラマなんだものー!!!
レストランの三ツ星評価と自分のクビを守るために悩むスランプ中のアレクサンドル。
そこに偶然見つけた救世主ジャッキー・ボノ。
ジャッキー・ボノはアレクサンドルの大ファンでレシピを完璧に覚えているし、レシピだけでなく創作した年まで覚えている。
そういえば「王様のレストラン」でも「シェフに最も必要なのは味の記憶」・・・というような事を言っていたのを覚えている。
昔、一緒の会社で働いていた同僚が転職してフードコーディネーターになったときも料理人に一番必要なのは「味の記憶」かも、と言っていた。
昔食べたおいしいものって美化しがちだけど、時が経っても同じように再現できるって本当にすごいことだと思う。
ジャッキー・ボノがアレクサンドルの料理を食べたことがあるかどうかは忘れてしまったが、とにかく、彼の味も完璧に再現しているようだった。
なんだけど・・・
レストランも若社長が新しいレストランにしたがっていて古いやり方のアレクサンドルを煙たがっている。
アレクサンドルもまた助っ人として呼んだはずのジャッキー・ボノのやり方にちょと困り顔。
結局新旧対決はどこにでも起きるんよなぁ・・・
映画の中だけでなく実際の世界でもそうだ。
上司と部下、姑と嫁、お局さんと新人OL・・・などなど・・・
だけど、アレクサンドルとジャッキーのやりとりってギスギスしているわけでもなく、本当にコメディ。
評論家たちが分子料理を好む、と聞きつけ、若社長が今度の新しいレストランに取り入れようとしている分子料理のレストランに乗りこむ二人。
だが、面が割れているので変身していくことにする。
そう。日本人に。
なぜか日本人に。
そして一番心配になったわ・・・・
世界の人々にとっての日本人ってやっぱりこうなの?
日本人についての知識がない人がこの映画観たら日本人はこんなんかーって思わないか?!
でもおもしろかったしいいや。
そして、自分たちも分子料理で対決するため、分子料理のシェフを呼んで研究することに!!
なんか、理科と家庭科が一緒になったような時間が流れる。
でも、どちらかと言うと実験っぽかった。
分子料理ってあんまりおいしそうには見えなかったが、ものは試しにちょいと食べてみたい。
結局彼らは分子料理ではなく、自分たちのメニューで勝負することに。
しかし、品評会当日もトラブルが続く。
でも、この日のアレクサンドルの選択は正しかったと思うし、すごくいいエピソードだった。
また、厨房でのトラブルに立ち向かうジャッキー・ボノもかっこよかったわ!!
ほのぼの笑えて良い作品だった。
くうこのおまけ
・ジャン・レノってコメディでも素敵やね。・・・ドラえもんが一番素敵かもしれんけど。
星3つ:
ありがとうございました
たのしい日曜日をお過ごしくださいませ~☆