産後を甘くみてはいけない | 岐阜県郡上の妊婦さんや母乳育児中のママのための鍼灸院

岐阜県郡上の妊婦さんや母乳育児中のママのための鍼灸院

数千例を超える出産や母乳育児に立ち会ってきた助産師です。病院の検診だけでは安心して出産が迎えられない妊婦さん、通常の母乳指導に満足できない‘子育てにこだわりたい’ママのためのに身体と心にアプローチする針灸院です。

岐阜県郡上八幡の

助産師&針灸師の

加藤祐里です。

 

最近は実家の

親も高齢だったり

仕事をしていたりして

 

出産後も実家に帰らず

夫婦二人だけで

産後を過ごす

ご家庭も多いようです。

 

はじめての出産で

旦那さんも

そこそこ家事は出来るし

いざとなったら

友達とか

近所の人が親切に

してくれるから

なんとかなる、と

思うのは大間違いです。

 

正直、

妊娠中に「手伝いにいくよ」

「赤ちゃん抱っこしたい」とか

言っていた人の

9割くらいは何にも

あてにならないと

思っていてください。

 

いざとなったら

「ごめーん。忙しくて

行けない」

 

「上の子が熱出した。

赤ちゃんにうつしたら

悪いから行くの辞めとく」

 

「うち猫がいて

服とかにどうしても

みえない毛がついていて

赤ちゃんにアレルギーが

出たら申し訳ないから

いけない」

(全部、実話)

 

個人的には産後2ケ月くらい

家族や相当親密な

関係の知人以外の

大勢の人間と

 

いれかわり

立ち替わり

関わるのも

あまりおすすめ

していません。

 

病院で働いていた時

産後に‘無駄に’

面会の多い人は

自分のペースを

乱されて

大変そうだった。

 

母乳がちゃんと出て

赤ちゃんとしっかり

信頼関係が築けて

自分に集中している人は

面会も少ない。

 

産後最低でも

1ケ月くらいは

赤ちゃんのお世話と

自分の寝る時間を

確保するのに

精一杯です。

 

1ケ月過ぎても

母乳が思うように

出ない、

 

夜は夜泣きで

まとも寝れない、

 

最初のうちは

旦那も仕事休んで

家のことを

やってくれたけど

 

2ケ月ともなると

そうも言ってられない、

 

というか、旦那が

思いのほか

役に立たない、

むしろ、いると

こちらが疲れる。

 

産後に手伝いに

来てくれる人も

 

妊娠中から家に

何回も来てくれて

 

仕事休んででも

都合をつけてくれて

 

自分が寝ている間に

静かに黙って

洗濯も、

3日分くらいの

料理も済ませて

くれるような

家事力の高い友人なら

 

お金払って

来てもらってもいいですが

 

そうじゃなくて、

子育ての経験もない、

何か頼めば

いちいち

包丁の場所や

洗濯機のスイッチとか

教えなくては

いけないような人なら

家に呼ばないほうが

いいです。

 

もし、家に来たとしても

逆にこちらが

気を使って

疲れるだけですから

 

産後は産後のことが

よく分かっている

プロに

「何か問題が起きてから」でなくて

 

今のうちから

書面で契約して

きちんとお金払って

何にも問題がなくても

来てもらうように

手配しましょう。

 

自治体で産後の

家事支援制度があるような

地域なら

まだいいのですが

 

そうでないなら

民生委員とか

児童委員とか

母子支援員とか

地区に必ず

信頼できる人がいますから

 

一度、あいさつに行って

産後に早めに

戻ってくるから

よろしくお願いしますと

一言、声をかけて
置きましょう。

 

問題を抱えた家庭と

言うのは

無自覚なことが

多いです。

 

専門家からみたら

初産で

赤ちゃんの世話も

不慣れで

 

すごい田舎で

買い物するのも

不便な場所で

両方の実家が頼りに

ならないような夫婦は

身体的な異常がなくても

問題だらけです。

 

子どもに愛情があって

自分たちが

頑張ればなんとかなる、と

思っている時点で

相当、先がみえていません。

 

出産や子育ては

良いことばかりが

起きるわけでは

ありません。

 

ポジティブシンキングで

自分に都合の良いことしか

起こらないと考えることは

 

今まで独身で

自由に生きてきたなら

それでいいけど

 

もういい加減、

命を預かって

親になるのだから

 

「最悪」のことを想定して

対策をたてるのです。

といっても、

そういう人は

こんなブログ読みませんから、

 

そういう人は

一度

「こんなはずじゃ

なかった」

「子育て、甘くみていた」と

痛い思いをするところから

経験してください。

 

それが命です。

 

それが親になると

言うこと。

良いことばかりでは

ないのです。