「もう蚕の話は飽きた」という人も読まないでください(笑) | 岐阜県郡上の妊婦さんや母乳育児中のママのための鍼灸院

岐阜県郡上の妊婦さんや母乳育児中のママのための鍼灸院

数千例を超える出産や母乳育児に立ち会ってきた助産師です。病院の検診だけでは安心して出産が迎えられない妊婦さん、通常の母乳指導に満足できない‘子育てにこだわりたい’ママのためのに身体と心にアプローチする針灸院です。

岐阜県郡上八幡の

助産師&針灸師の

加藤祐里です。


7月8日の中日新聞に

郡上での養蚕の

記事が載りました!




新聞記者さんも

郡上八幡出身のかたで

骨董などもお好きらしく


大変、興味を

持って取材をしてくださった

おかげでとても

素晴らしい内容に

なっています。


「もう、養蚕のはなしは

もう飽きた」と

お思いのそこの

あなた!


残念でした~(*´з`)


また秋もやります♪

もりのこ針灸院といえば

冷え取り!


冷え取りといえば

シルク!

今の時代、

シルク100%と書いてあっても

化繊の糸に

シルクパウダーふりかけた

ようなのもありますし


桑の葉でなくて

人工飼料を与えた繭は

糸も切れやすいです。



産地が自分たちの

手元から離れてしまって


どれが本物かも

分からないし

それを判断できる

目も失われて

しまった現代で


郡上の桑だけを

与えて

どれだけ面倒くさくて

儲けにならなくても


嘘をついたり

ごまかさない

間違いのない

物づくりができることは

有難いです。


記事より
「3年前に廃業した

 

郡上市最後の養蚕農家の

 

小屋に蚕の桑をはむ音が

 

再び戻ってきた。


世話をするのは

 

自然の恵みを

 

生かした手仕事の文化を

 

守り継ごうとする

 

郡上の女性達。

経済合理性では

 

説明できない

 

豊かさとは

 

何かと問いかけながら


郡上産の衣づくりに

 

励んでいる」


衣づくりに限らず


今までの「豊かさ」は

たくさんのお金を

持っていて

物質的に一番持っている人

力をもつ者、

稼げる人だけが

豊かだった。


だけど、

お金をたくさん

持っていても

心が貧しい人は

たくさんいて


もっと満たされたい、

もしくは

失うことが怖いと


よそから奪おうと

したり


弱い人を奴隷のように

働かせたり


自然環境を破壊してでも

自分たちの便利さを

守ろうとしたり


ごくごく一部の

欲張りな豊かさに

よって人間界や

地球のバランスが

おかしなことに

なっていた。


だけど、これからの

時代の豊かさは


地球上の

生きとし生けるものが

共存して


弱き者を助け

他者の喜びのために

自分の力を

活かせるような

働き方、

貢献のしかたが


一人一人の

心の豊かさに

つながり


世の中全体の

幸福感を

あげていくのだと

思う。


人類は何千年も

蚕とともに

生きていた。


厳しい自然環境に

左右されながら


力のある者たちは

畑をやったり

山や海で猟(漁)が

できるけど


体力のない女性や

社会的弱者たちは


家のなかで

蚕の世話をして

衣をつくり


力のある者、

ない者が補いながら

命を繋いできた。


ただ、物が残れば

いいわけでない。


そこに人間ならではの

愛のやりとりが

あるから

幸せになれる。

養蚕文化を大切に

できる国には

本当の豊かさが

残っている。