「あれもこれも理想通り、完璧に自分でやらないと気が済まない病」 | 岐阜県郡上の妊婦さんや母乳育児中のママのための鍼灸院

岐阜県郡上の妊婦さんや母乳育児中のママのための鍼灸院

数千例を超える出産や母乳育児に立ち会ってきた助産師です。病院の検診だけでは安心して出産が迎えられない妊婦さん、通常の母乳指導に満足できない‘子育てにこだわりたい’ママのためのに身体と心にアプローチする針灸院です。

岐阜県郡上八幡の
助産師&針灸師の
加藤祐里です。

40代にはいって
急に疲れやすくなった。

冷える。

白髪が増えた。

生理もちょっとづつ
ずれる。

イライラがおさまりにくい。

きましたね…。

「更年期」

まだ生理が終わるまでは
ずっと先とはいえ

無理を続けたり
社会的に責任が
大きい立場にいたり
症状が出ても
休まずに
薬でごまかして
来た人などは

元気で余裕があるときは
なんとか乗り切れるけど

仕事、家庭、天候、
想定外のトラブルとか
複雑にからみあって
あっちもこっちもと
なったときは
もう、ダメですね。

この時期、
なんか大変に
なってしまう人は
実際、そんなに忙しい
わけじゃないのに

「あれもこれも
やんなきゃ」って
いつも何かに
追われているような人が
多いように思います。

更年期なんて
冷え取りしていれば
だいぶ楽になるのだけど

気持ちが落ち着かなくて
あれもこれも
気になって
お風呂すら
ゆっくり入れない。

そういうことが
家庭のなかだけでなくて
仕事場でも
車の運転でも
人間関係でも

ちょっと待ったり

人に任せたり

自分でなんでも
手を出して
無理して頑張ることを
控えたりができない。

若年更年期の別名

「あれもこれも
理想通り、完璧に
自分でやらないと
気が済まない病」

昔の40~50代の
女性たちに比べて
女性の管理職も増えたし
社会的に背負っている
責任も増えました。

時代の変化が早いから
次から次へと
新しいことがでてきて
今までやってきたことだけで
通用するわけじゃない。

いつも何か
上を目指していないと
いけないような
気になる。

私も病院で働いていたので
その年代の先輩方を
何人かみてきましたし、

うちに来る
患者さんたちを
みていて感じるのですが

更年期の時期を
なんとかうまく
乗り切れた人は

実はそんなに
仕事していないと
思います。

もともと処理能力は高い。

たぶん、人にやらせるより
自分で全部やったほうが
早いことも
上手くいくことも
知っている。

だけど、そこは
あえて封印して
上手くまわりを使う。

本当は誰よりも
賢くてそんなこと
知っているくせに
ほかに出来る人がいたら

「あなた、すごいわね~。
ぜひ、お任せしたいわ」って
のせて、その気にさせるのが
上手い。

世話を焼きすぎない。

心配しすぎない。

稼いだら
使うべき時に
ケチケチせずに
自分のためにきちんと使う。

たぶん、同年代の
おじさんやったら
寝ないで仕事したり
忙しい自分を
英雄気取りで
自慢でもするのでしょうが

女性の場合、
張り合っても
しょうがないことは
十分身に染みて
分かってきた年齢だから
寝るのも早い(笑)

結局、完璧に
自分の想い通りに
したい人って
自己肯定感が低いので
しょうね。

パワハラ議員の
豊田さんも記者会見で
「自己肯定感が低いことの
あらわれ」と
コメントしていたそうですが

男性社会で仕事でバリバリ
結果を出し続けてきた人ほど
抱えている怒りや悲しみも
半端ないです。

根本的に自分に
自信がない。

小さいころに
お母さん・お父さんに
「ちゃんとしなさい」
「人に頼らず
自分でやる」
「自分のことは
後回しにすべき」と
しつけられて

そうじゃない自分は
責められているような
気持ちになる。

男女雇用機会均等法が
出来て
女性だからという
だけで
差別をしては
いけないとは
言われるようになったけど、

けっして
男性に負けないように
心身を犠牲にして
結果を出すことが
世の中のためには
なりません。

妊娠・出産の時期以上に
女性が無理が
出来ない時期です。

逆に女性たちが無理せずに
体を温めて
早く寝て
自分のために
お金使って
おいしいもの食べて
楽しくおしゃべりして

時々、おせっかい
時々、するどい観察眼で
人をぐさっと見抜き、
適材適所で人を動かす。

昔は「女性は職場の花」と
いうと差別になったのかも
しれませんが、

本当に、更年期のこの
時期の女性こそ
「花」でいいと思うのです。

確かに食べることも
できないし
仕事の役には
たっていないかも
しれない。

でも、あると
心が和む。
ホッとする。

そのコミュニティーで
明るく咲く花のように
ただただ機嫌よく
そこにいてくれるだけで
十分なのです。