まだまだ続くよ、カンボジア(IKTT) | 岐阜県郡上の妊婦さんや母乳育児中のママのための鍼灸院

岐阜県郡上の妊婦さんや母乳育児中のママのための鍼灸院

数千例を超える出産や母乳育児に立ち会ってきた助産師です。病院の検診だけでは安心して出産が迎えられない妊婦さん、通常の母乳指導に満足できない‘子育てにこだわりたい’ママのためのに身体と心にアプローチする針灸院です。

岐阜県郡上八幡の
助産師&針灸師の
加藤祐里です。

まだまだ続くよ、
カンボジアネタ。

カンボジアに
織物村を作った
日本人の森本喜久男さんが
作った村「IKTT」

4月上旬に私は
IKTTに養蚕や
糸つむぎの研修に
行ってきました。

この村では
小さな赤ちゃんがいる
母親も糸をつむいだり
染めたり、布を織る
仕事に携わっています。



服に関わる仕事は
腕と道具さえあれば
一生続けることができます。

独身時代から仕事を
していた人も
結婚や出産で辞める
必要がありません。

IKTTでは
日本人のように
子どもを保育園に預けたり
厳しいノルマも
ないですから

みんな作業場に
ハンモックを持参して
子どもをハンモックで
ゆらしながら
機織りしたり
糸をつむいだり。

産休も育休も必要なく
自分のペースで
仕事を続けることが
できるようでした。

現地のスタッフさんから
聞いたのですが

IKTTで働く女性たちの
子どもたちは
学校の成績がいいそうです。

学校はあるのですが
先生がみんなが分かるまで
親切丁寧に教えてくれるような
システムではないらしく

教科書を一通り
読んだら
テストがあって
高学年になったら
順位が張り出されるそうです。

もちろん塾もないし
電気も夜の5~10時までしか
つかないので
徹夜で勉強とかも
できません。

とくにお母さんたちが
口うるさく
「勉強しろ~」と言っている
ところはみたことがない、

もちろん勉強が
苦手な子もいるけど

たいていの子が
自分から
「テストがあるから」と
勉強してる、
と伺いました。

性格といえば
性格ですけどね。

これは私の勝手な
推測なのですが

自分から意欲を
持って勉強して
学力を高められる要素として

一番身近な大人である
一家のお母さん自身の
「生きる姿勢」も
影響を与えているのでは
ないかと思いました。

IKTTで働く女性たちも
色んな動機で
働いている方も
いらっしゃると思うし

将来の夢も
みんな一緒という
わけでもないかも
しれないけど、

でも、
「よりよいものを
作りたい」

「昨日できなかったことが
今日はできるように
なりたい」

「自分が作ったものを
喜んで買ってもらえて
うれしい」

「自分が稼いだお金で
家族のよい暮らしを
させてやることが
できている」

自分の家のお母さんが
何かひとつのことでも
目的をもって
一生懸命に取り組んでいる
姿を小さいときから
みていれば

母の背中をみている
子どもたちも
自然に努力したり
工夫したり
勉強したりすることが

「当たり前」に
なっていくのでは
ないでしょうか?

(※もちろん、世界中
どこにいっても
どの時代でも
親がろくでなしで
悲惨な現実から
抜け出すために
必死に勉強する子は
いますけど。)

学校に限らず
習い事とか

子どもの成績が
伸びないとか

子どもがヤル気がないと
悩んでいる親御さん。

子どもにあれこれ
言う前に
まずは自分も
何か目標を決めて
それに向かって
頑張る姿を
みせてみては
どうでしょう?

仕事も趣味もないと
言う人も

毎日、キッチンを
きれいに磨くとか

毎日、必ず
腹筋100回するとか、

毎朝、お祈りをするとか、

一度会った人の名前と
顔を覚える努力をするとか、

そういう小さいことで
十分だと思うのです。

身近な大人が
何かに挑戦して
自信をつけて
成長する姿を
みていれば

頑張ることを
自然に楽しめる
大人になってくれると
思います。