日本人が「基本の型」を重んじる訳。 | 岐阜県郡上の妊婦さんや母乳育児中のママのための鍼灸院

岐阜県郡上の妊婦さんや母乳育児中のママのための鍼灸院

数千例を超える出産や母乳育児に立ち会ってきた助産師です。病院の検診だけでは安心して出産が迎えられない妊婦さん、通常の母乳指導に満足できない‘子育てにこだわりたい’ママのためのに身体と心にアプローチする針灸院です。

岐阜県郡上八幡の
助産師&針灸師の
加藤祐里です。

服部みれいさんの
「隠れアスぺ論」と

心屋仁ノ助さんの
前者・後者論を
まず読んでから、
今日のブログ。

先回の記事を
書きながら

急きょ、明日
打ち合わせをすることに
なったので
ある‘後者’のかたと
メールで待ち合わせ場所など
やりとりしていました。

前者同士の
メールのやりとりは
本当にシンプル。

ひどいと打ち合わせもないかも。

細かく話さなくても
相手の望んだ以上のことを
先回りして準備できるので
ほんとう、さく~と
物事が進みます。

後者の人と
メールのやりとりをすると
たいてい重要な部分が
抜けているし
読んでいない。

私(前者)はお互いの前後の
予定も組み合わせて
できるだけ合理的に
動けるといいと思って
場所や時間を
調整できるのですが

後者は「わざわざ私のために
都合をつけてもらって悪い」

って、ある意味
日本人らしい
遠慮なんですけど

まずは自分目線の
感情を処理するところから
はじまります。

前者は後者が
何を望んでいるかは
たいてい察しがつくので

「実はね、車がないから
迎えに来てほしいの」

「あとね、あそこで
○○が食べたいの」

「あとね、ついでに
あのことも頼みたいの」と
言ってくるのは
たいてい読めるので
今更、腹もたちません。

前者は無理そうなことは
最初から口にしないし

目の前の後者の
ニーズを満たしつつ
ついでにほかの用事も
さくさく済ませることも
できるので

後者がもたもた
悩んでいる間に
自分の用事は
ちゃちゃっと
済ませられます。

もりのこ針灸院には
作るのが得意で
作品を売ることを
仕事にしていきたいとか

セラピストや
クラス運営などで
独立したいとか

独立系助産師に
憧れて
たくさん資格や
セミナーにいっているけど

お客さんの集め方が
分からなくて
何ひとつ成し遂げていないとか

夢見るママさんが
結構、相談にきます。

正直「後者」には
ビジネスを一人で
やっていくのは
無理なんですよ。

前者はゴールを
みながら
今やるべきことを
微調整しながら
ものごとを進めていけるけど、

後者は一極集中。
もしくは苦手で
嫌なことは
一切、無理。

後者が能力を活かしたいなら
前者にプロデュースしてもらって
好きで得意なことだけやって

体力がないので
ちゃんと寝て、
ちゃんと食べて
ちゃんと風呂に入れるように
生活や習慣をルティーン化
したほうがいい。

何かすごいことを
リーダーシップをとって
成し遂げることよりも

自分の身の丈に
あった環境で
機嫌よく過ごすことに
力を注いで

いいアイデアを思いついたら
できる人に
やってもらって
まわりに感謝しながら
ワイワイ群れて
一番のお客さんに
なってあげて
応援しているくらいで
ちょうどいいんです。

そういう意味で
こういう人は
主婦とか
子育てをちゃんとやるほうが
向いているのですよ。

自分ができないことを
旦那や子供や
ママ友に
やってもらえばいいのだから。

今の自分が
満たされないから
なんだから物足りないような
気がして
外に気が向いて
家のなかのことが
おろそかになると

家族が事故や病気になったり
旦那が浮気したり
暴力ふるうようになったり
子どもが学校にいけなくなったり
イジメにあったりします。

お金が欲しいなら
週に決まった時間
確実にパートに行って、

趣味で作って
売ることが得意な人に
まかせたほうがいいです。

後者がやる気満々で
盛り上がっている時に
説明しても
あんまり聞いてないし
逆に否定さえれたと
落ち込むので
そこまでハッキリ
言いませんけど…。

そのうち上手くいかなくて
飽きて
違うことに関心が向いて
やめてくれるのを
待つしかないのですが

そうなると
余計に「自分はダメだ」と
自己否定がひどくなるので
余計、面倒くさい人になる(>_<)

みれいさんが
ブログにも書いていましたけど

日本人って
外国人と違って
「セロトニン」が少なくて
うつっぽくなる人が
多いそうです。

これは私も昔から
感じていて

セロトニンは
太陽光をあびると
活性化すると言われていますが

郡上なんか
雪が屋根まで降って
太陽光が減って

家のなかに
引きこもって
身体を動かさなくなる
冬になると
確かにうつの人が
増えます。

春夏秋冬があるからこそ
繊細な季節の移ろいに
身体も心も
反応しやすいし

虫の鳴き声
雨音や川のせせらぎを
風情と感じとる
感性も優れている。

(外国人は騒音に
感じるそうです)

敏感だからこそ
邪気も受けやすい。

毎日、お風呂に入ったり
神社に参って
邪気をはらわないと
生きていけない。
(体を温めることも
寒気という邪気を
はらいます)

武道や茶道などもそうだけど

食事するときに
いただきますと
手をあわせて
まっすぐに座って
きちんと箸とおちゃわんを
持って行儀よく食事をしたり

履物をそろえたりする
「躾」も

同じことを繰り返し
繰り返し
身体で覚えるまで
ルティーン化することで

日本人に多いと言われる
隠れアスぺの不器用さを
カバーしてきたのかも
しれない。

そういう意味で
人には真似できないような
すごいことが
できることよりも

誰もが当たり前に
できるようなことだけど
面倒くさくて
嫌がるようなことを

嫌な顔せず
コツコツできる
人間のほうが
極めていたりするんです。