岐阜県郡上八幡の
助産師＆針灸師の
加藤祐里です。
「妊婦さん向けの整体とか
骨盤ケアを習って
妊婦さんの腰痛などを
改善したいのだけど
どこまで自分が
関わっていいのか
分からない」と
いう質問がありました。
私は基本的に
助産師は‘治療家’では
ないと思っています。
助産師の仕事は
痛みをとることでなくて
痛みによって
起こりうる悩みや
この先の問題や不安を
解決してあげること。
例えば
腰が痛いという
妊婦さんがいたら
助産師は腰の痛みを
治してあげる必要は
ありません。
腰が痛いことで
妊婦さんは
何に困っているのか、
眠れないのか
家事が思うように
できないのか
上の子を抱っこできなくて
上の子に寂しい想いを
させてしまているのでないかと
心配しているのか、
安産のために
十分歩けないから
難産になることを
心配しているのか、
体重管理をしたいのに
思うようにできなくて
困っているのか、
「腰痛によって
抱えている悩み」を
解決してあげることが
助産師の役目です。
腰が痛い
↓
整形受診して
レントゲンでは
問題がない。
じゃあ、整体とか
骨盤ベルトでも
するしか解決策がない…
じゃなくて、
助産師であれば
日頃の生活はどうか、
冷えや便秘、
立ち仕事なのか
パソコン、携帯を使う時間、
逆にゴロゴロ、ビクビクして
安静にしすぎていないか、
身体的な異常がないからこそ
心理的や社会的な背景に
問題を抱えていないか
アセスメントして
日頃の生活のなかで
問題を引き起こしている部分を
みつけていく関わりこそ
助産師らしさが
発揮できます。
もし、民間で習ってきた
骨盤ケアや整体や
アロマやカイロなどを
やりたいのであれば
基準は
日常生活に支障が
出てないこと。
痛くて眠れない、
歩けない、
家事ができない、
何をしても
苦しい、
こういうのは
ちゃんと治せる
プロの人に
紹介してください。
ちょっと痛いけど、
眠れます。
1時間以上
平気で歩けます。
家事もできます。
身体は楽です。
毎日、楽しいです。
こういうのは
手技をやる以上に
助産師さんが
よくよくよ～く
妊婦さんの話を聴いて
悩んでいることとか
夫婦関係とか
心の奥底にためこんでいる
本人でも気づかないような
考え方の癖や
自分を苦しめている価値観に
気づかせてあげるような
声かけをしてあげると
「助産師さんに話を
聴いてもらったら
気が済んで
いつの間にか楽になって
気にならなくなりました～」と
言われます。
すると、今までは
腰が痛くなるまで
問題と感じなかった人が
腰が痛くなる前、
頑張りすぎている時
休めていないとき、
人と話していないときとか
自分を追いつめて
言いたいことを我慢して
すごく苦しくなる前に
「なんともないのですけど
なんだか顔が見たくなって～」と
その助産師さんに会いに
来るようになります。
9月に浜松で「お産ラボ」を
主催してくれる
「にぎにぎchu」の
宮崎順子助産師さんは
ご自身の経験をもとに
「口唇口蓋裂」の
お子さんのいる方むけの
サークルや母乳相談を
されています。
助産師のすべきことは
口唇口蓋裂を
治してあげることでなくて
口唇口蓋裂であることで
抱える悩みや不安を
受け入れてあげて
おっぱいが吸えないのなら
飲みやすくするための
ケアをしてあげたり
一緒に乗り越えていく
仲間や場を作って
あげることなのです。
本当、この方は
嫌味なく
自然な感性で
さらっとこういう
センスを発揮できてしまう
素敵な助産師さんで
今回のお産ラボ開催の
打ち合わせでも
こちらが言った以上の
動きをしてくださる方で
真似したくても
なかなか無理かも
しれないのですけど…。
※絶対に心屋さんでいう
「前者タイプ」やよ。
中途半端に
技術に自信がでてくると
相手の話を聴かず
声にならない
心の声を
とらえようとせず
テクニックだけで
解決しようとします。
だからこそ、
私は助産師さんには
技術は必要ない、
今まで学んできたこと
積み重ねてきたことにこそ、
助産師らしさが
凝縮されていると
思っています。
＜今後のもりのこ針灸院の
スケジュール＞
8月11日（木祝）
成田真央さんといく
女神ツアー
8月29日（月）
瑞穂市おひさま保育園
「ママのための歩き方講座
（ひめトレ体験付き）」
まもなく満席！
9月4日（土）
郡上大和にて
おひさま保育園
園長・吉野舞里子先生による
保育と食のお話し会。
まもなく満席！
9月20日（火）浜松
「ミニお産ラボ体験会」
9月24日（土）
金沢にて
まきちゃん先生祭り
（時間、参加費未定）
9月27日（火）
長良美容室セザム
ひめトレ体験会
7月・8月・9月の
治療院の営業日は
不定期です。
お盆の帰省中に
来院されたい方は
早めにご予約ください。
もりのこ針灸院
（でんわ）０５７５－６５－２１９０