「嫁がつわりで何も食べられないのですが、なんとかなりませんか?」 | 岐阜県郡上の妊婦さんや母乳育児中のママのための鍼灸院

岐阜県郡上の妊婦さんや母乳育児中のママのための鍼灸院

数千例を超える出産や母乳育児に立ち会ってきた助産師です。病院の検診だけでは安心して出産が迎えられない妊婦さん、通常の母乳指導に満足できない‘子育てにこだわりたい’ママのためのに身体と心にアプローチする針灸院です。

岐阜県郡上八幡の
助産師&針灸師の
加藤祐里です。

ある男性から
相談を受けました。

「妻がつわりで
少しも食べることが
できない。
何かいい方法はないか?」

奥様は2回目の妊娠ですが
働いていて
点滴をしながら
仕事も続けているそうです。

「奥様が安心して
仕事を休んで
身体を休めることが
できるように
調整してあげてください!」


その奥様、
つわりがあって
正解なんです。

きっと真面目で
一生懸命で
頑張り屋さん。

まわりの期待に応えて
仕事も家事も子育ても
旦那に頼ったり
甘えることなく
なんとか自分で頑張って
乗り越えようと
精一杯。

頭ではもっと頑張らないと
休むわけにはいけない、と
思っていても

身体(子宮)は正直で
「休みたい」
「緩みたい」
「働きたくない」気持ちが

つわりになって
表れます。

その男性、結構
立場のある仕事を
されている方で

子育て支援とか
教育とか福祉とか
影響力のある仕事を
されているので、
話が分かるかと思ったら

男性「仕事は休めません…」

「はぁ?」

こりゃ、こんな
鬼みたいな旦那なら
つわりにもなるわ…(-_-メ)

前に薬を使わない精神科医の
みやじっち先生
が言ってました。

「例えば、うつで3か月
仕事を休むように言われて
家にいることになったとき

家族や身近な人が
『働かざる者、
食うべからず』という
価値観が正しいと
思っていれば

その人にとっては
適切な治療環境(人間関係)とは
言えない。

『働いていない自分は
だめな自分』と余計に
自分を追いつめて
治りにくくなる」


つわりも一緒ですよ。

確かに病気じゃないし
何か大きな原因が
あるわけでもなく
特効薬もないけど

私が今まで患者さんを
みてきて

生まれ持った
身体的な素因よりも

心の問題や
緊張しやすかったり
真面目だったり
心配事を抱えていたり
安心できない状況にいれば
ひどくなります。

頭では
身体を休ませれるべきと
分かっていても

家族や上司が
妊婦さんの身に起こることに
理解がないような
環境であれば

つわりに限らず
これから先も
理想的なマタニティライフが
送れるとは言えません。

こないだは国会議員の人が
出産を控えた妻がいるのに
不倫をしたことが
分かって大騒ぎしていましたが

妻一人を休ませて
あげられないような人が
市民のためとか
国のためとか
他人の心配している
場合じゃないです。

毎回、同じ妊娠など
ありません。

一人目のときは
大丈夫だったから
今回も大丈夫なはずなんて
あるわけないです。

もりのこ針灸院でも
つわりの治療を
していますが

仕事に行くために
つわりだけ
治してほしいという
リクエストには
お応えしていません。

仕事はほかの人でも
できるけど
お腹の赤ちゃんが
元気に育つために
心地の良い子宮環境を
整えてあげることが
できるのは母親しかいません。

こちらの過去記事
ご覧ください。