子どもの命や健康を病院まかせにせずに地域医療がよりよくなるようママたちが出来ること。 | 岐阜県郡上の妊婦さんや母乳育児中のママのための鍼灸院

岐阜県郡上の妊婦さんや母乳育児中のママのための鍼灸院

数千例を超える出産や母乳育児に立ち会ってきた助産師です。病院の検診だけでは安心して出産が迎えられない妊婦さん、通常の母乳指導に満足できない‘子育てにこだわりたい’ママのためのに身体と心にアプローチする針灸院です。

岐阜県郡上八幡の
助産師&針灸師の
加藤祐里です。

12月11日
オーガニックカフェ嘉利で
開催した
「看護師が伝える
子連れママのための
命を守るお話し会」に
ご参加くださり
ありがとうございました。


今は子どもが小さくて
子育てに専念している
ママさん潜在看護師さんに
講師になっていただいて
開催したお話し会。

「発熱編」
「救命蘇生編」に
分けて
盛りだくさんな
内容でしたが

参加したママたちからは
「同じママ目線で
郡上ならではの
田舎の事情もふまえた
お話で親近感がわいた。

いざというとき
具体的に行動できるよう
心構えができた」と
感想をいただきました。

↓実際に幼児の
救命蘇生の人形を
消防署から借りてきて

AED(心臓救命装置)の
使い方を実習しています。

子どもは小さいので
心臓をはさむように
前後にはります。


↓骨折などしたときに
ストッキングに腕を通して
肩のところで結べば
固定できます。


↓頭から血を流すような
ケガをしたときに
テープを使って
ガーゼで抑えても

髪の毛があるので
すぐにはがれてしまい
ますが

ストキングを帽子代わりに
かぶせて代用することが
できます。


「発熱編」では

・ひきつけが起きた時に
動画で撮影しておくと
医師も診断をしやすい

と、アドバイスがあって

うちの子どもがもっと
小さくて毎月のように
熱をだしていたときは
携帯に動画の機能が
なかったから

そんなこと考えも
しなかったけど

スマホが登場した
現代子育てならではの
対策法だと思いました。



今回の講座の素晴らしい点は
行政や教育委員会や
保育園のPTAなど「上から」
企画して
話すような
一方通行のような
講座でなくて

参加したママたちも
お金をはらって
意識をもって
参加してくださった点です。

こういった内容は
どこか他人事で
いざとなったら
誰かが何とかしてくれるだろうと
おもっている人が多いから
あんまり熱心に
話を聞いてくれない人も
多いのですが

みなさん、赤ちゃんを
抱っこしながら
実際に心臓マッサージの
練習も積極的に
動いてくださいました。

郡上は田舎で
病院の数も少なく
救急車を呼んでも
到着するのに
時間がかかります。

川も近いから
ふと目を話した隙に
用水路に流されたケースも
めづらしいことではないです。

また郡上には開業医も含めて
小児科の先生が
3人しかいません。

地元の市民病院の小児科医は
何年も「一人医局」で
週に一回大学病院の
先生が休みの交代に
来てくれますが

もう定年も過ぎているので
一日でも早く
街のほうから
若い先生に来てもらう
対策を進めないと
危機的な状況にあります。

一般的な常識であれば
小児科がなくなれば
産婦人科もなくなるのが
通例ですから
お産の問題も絡んでいます。

そういうことは
行政や国が
なんとかしてくれると
思っている人も
多いと思いますが

日本全国・岐阜全体が
小児科医が不足しているなかで
郡上だけ特別扱いは
してもらえません。

過去につぶれかかった
小児科を母親たちの
活動で復活させた例があります。

「県立柏原病院の
小児科を守る会」


病院というと
「待ち時間が長い」とか
「診察時間が短くて
もっとじっくり診てほしい」とか
私たち患者側は
文句をいうことしか
思いつかないけど

柏原病院のケースでは
逆に医師側に
「ありがとう」を届けようと
いう活動からはじめたそうです。

今では小児科だけでなく
他科の先生たちにも
地域みんなで支えているよと
意志が届くような
活動がされているようです。

地域医療の問題について
若いママさんにも
意識を高めていただくためにも

こういったお話し会を
開催しながら
自分たちでできることを
考えてもらう
きっかけができればと思います。

ぜひ、私もお話し会に
参加してみたいという方、
個別に対応しますので
直接、もりのこ院長に
リクエストしてください。