「女の幸せって、なんだろう…」問い続けることこそ私の魂の目的かもしれない。 | 岐阜県郡上の妊婦さんや母乳育児中のママのための鍼灸院

岐阜県郡上の妊婦さんや母乳育児中のママのための鍼灸院

数千例を超える出産や母乳育児に立ち会ってきた助産師です。病院の検診だけでは安心して出産が迎えられない妊婦さん、通常の母乳指導に満足できない‘子育てにこだわりたい’ママのためのに身体と心にアプローチする針灸院です。

岐阜県郡上八幡の
助産師&鍼灸師の
加藤祐里です。

昨日はマーマーマガジン
お馴染みの金沢在住の
ピールアート作家の
才田春光さんのお話会に
参加してきました。

才田さんは月経コントロール、
経皮毒の話などを通じて
子宮を整えるお話を
されています。

才田さんは
「からだは地球で
生きるための
‘宇宙服’

誰でも生まれてくるときに
目的を持って生まれてきて
目的をはたすために
‘からだ‘は大切な
乗り物のようなもの。

自分のものだから
といって
体の声を無視しないで

自分が一番
自分の身体を
分かってあげるように
してあげて欲しい。」と
おっしゃいます。

この‘生まれてきた目的’

私も確実に覚えているわけじゃ
ないけれど

私は人生で
‘女性’から学ぶことが
多かったとしみじみ思いました。

一番、最初の学びは
‘母’です。

母は私が生後2か月の頃から
看護師の仕事に復帰して
残業で家に帰ってくることも
遅かったうえに
家事も料理も苦手。

私が体調を崩して
学校を休んでいても
私を家に一人残して
仕事に行っていました。

いくら経済的に恵まれていても
家族にさびしい想いをさせるような
仕事はしたくないと
子どもながらに
思いました。

父と母も
決して仲のよい夫婦では
なかったので

結婚しても
男の人が
絶対に幸せにしてくれるなんて
全く思えませんでした。

その頃、とてもボロくて
傾きかけたような
古い家に住んでいて

お金持ちの広くて
きれいで明るい
おうちがとても
うらやましかった。

友達のお母さんが
普通の平日に
手づくりのお菓子を
作って待っていてくれると
聞いて
とても憧れました。

それでも、ご飯が食べれて
お洋服が着れるのは
母が働いてくれるおかげ
だからなのだけど

理不尽な結婚生活を
続けるなら
裕福になれなくても
一人で行きたほうがマシ、

そのためには
いつでもどこでも
食っていけるように
手に職をつけて
自立した女性になりたいと
思いました。

同居していた
父方の祖母が
私の世話をしてくれました。

祖母は明治生まれで
厳しい時代を
耐え抜いて
生きてきた人。

若いころは裁縫の先生を
していたような
手先が器用な人で

母とは正反対の性格の
家のなかをしっかり守る
真面目な人でした。

対照的な二人の女性の
生き方を身近で
みてきたことで

`普通に結婚して
子どもを産むことだけが
女性の幸せ’なんて
全く思いませんでした。

助産師になりたいと思ったのは
「母のような看護師には
なりたくなかったから」

そのころは反抗期の
延長のような気持ちで
助産師を目指していたけど

勉強していくうちに
助産師はただお産を専門に
取り扱うだけじゃなくて
女性の一生に寄り添う
仕事ができると
知りました。

一人の赤ちゃんが
生まれてくる
背景には
色んな夫婦や家族の
ドラマがあります。

一見、はたかた見たら
大変そうにみえても

命を守り育てていく
役目を背負った女性は
強く、賢くなります。

逆に経済的は何不自由なく
優しくて協力的な
ご両親や旦那さんがいても
満たされていない
女性たちもたくさん
みてきました。

助産師は
女性に生きる勇気と
力を与えられる存在だと
気付いたときに

私が小さいころから
ずっと自分に問うてきた
「女性の幸せとは…?」の
答えにたどりつけるような
気がしました。

尊敬できる仕事の先輩、

忘れられない患者さん、

私の想いを応援してくれる
仲間たち、

特に私たちは
バブルがはじけた後
右肩あがりだった
日本経済も
決して楽観視できないと
実感してきたし

携帯やパソコンが
普及して

それまで当たり前だと
思っていたことが
どんどんそうじゃなくなって

ものすごい勢いで
社会の在り方が
変わってきた世代です。

才田さんをはじめ
私は女性との
出会いと
その方との関わりを通して
得られる経験から

自分も成長させて
もらってきたと
今さらながら
思います。

余談なのですが
昨日はお話会の会場を
貸してくださった
石徹白洋品店さんの
ご自宅に20人くらいの
女性と子どもたちが
集まりました。

私たちは才田さんの
お話に夢中で
子どもも半分、放置みたいな
感じだったのですが

あるママさんに
ついてきた
ご主人が特に
‘託児係り’とか決めなくても

子どもたちと
遊んでくれて
とても助かりました。

家に子どもたちを置いて
パパに一日、子守を
まかせてきたママさんも
いました。

普通なら、パパが仕事
(もしくは家でグータラして)
子どもは妻まかせ、が
今までの常識かも
しれませんが

妻が仕事以外の場所でも
学んで成長したい気持ちを
応援してくれて

見えないところで
支えてくれる
男性の存在にも
感謝しています。

そんな両親の姿を
小さな子どもが自然に
真似してくれて

男でも、女でも
子どもがいても、いなくても
お互いが上手く
出来ることで
支えあっていけるような
未来を作ってくれたら
うれしいな、と思います。

郡上まで来てくれた
才田さん、

主催してくださった
石徹白洋品店の
平野馨生里さん

どうもありがとうございました。