岐阜県郡上八幡の
助産師＆鍼灸師の
加藤祐里です。
今、お産や子育てをしている世代。
これは私にも当てはまるから
あまり批判もできないのだけど
業界では話題になっている
ある「意識」があります。
小さいころから
みんなと同じような
絵を書いて
いじめられないように
空気を読んで
ひと付き合いをして
決まった答えを
暗記するような
勉強をして
少しでも賢い学校に
入ることが
将来の幸せと
大人が理想とする
決められたレールを
進むことが
正しいこと、
幸せなことだと
思って生きてきた世代。
私は「ベネッセ世代」と
勝手に名づけているのですが
勉強は進研ゼミ。
結婚はゼクシイ。
犬を買うときは
「犬の気持ち」
妊娠したら「たまひよ」
料理のレシピも
家計も
デートコースも
他人のセックス事情も
雑誌のマニュアルを
鵜呑みにして
自分の頭では
考えない生き方をしてきた世代。
いつもどこかに
正しいマニュアルや
誰かが決めた
答えがあって
正しい答えを
選びさえすれば
自分は悪くない。
人の命も
妊娠も、子育ては
予測不可能で
絶対に思いとうりに
いくなんてことはないのに
自分の望み通りに
いかないことが起こると
「聞いてない！」と
逆キレしたり
拗ねたり
自暴自棄になったり
うつになったり…。
自分で考えて
やってみて
失敗したり
誰かに非難されるのなんて
耐えられない。
「上手くいったら
自分のおかげ。
そうじゃなければ
他人のせい」
学歴もあって
色んな本も読んでいて
色んな勉強会に行くのに
頭は悪くないと思うのに
すぐにあそこがいいよ、と
言われたら
フラフラ～と飛びついて
長続きもせずに
また違うのがいいと聞けば
フラフラ～と流されて。
新しいものに
興味をもつことは
悪くないけど
自分はどうしたいのか、
自分は何が
気持ちいいのか、
分からない。
その感覚で
決めることに
自信がない。
まわりに理解されなくても
自分の良いと思うこと
やることに罪悪感がある。
強い人や
上手くいっている人の
言われるがままで
動きたい。
ちょっと評判のいい
医師がいると聞けば
ルール無視で
地域住民のことも
考えずに
遠くから
自分も、自分も、とかかるのは
一見、子育てに手間暇かけて
こだわっているように
みえますが
結局、自分の不安を
誰かに「それでいいですよ」と
なぐさめてもらいたいだけ。
針灸やら
アロマやら
靈氣やら
民間療法をはしごするのは
別に誰にも迷惑かけないけど
たくさんお客さんに
来てほしい
私立の病院ならまだしも
公立の病院には
利用する患者さんも
マナーというものが
求められますからね。
上手く結果がだせて
どんな状況でも
「自分は幸せ。
有難い」と言える人は
あれこれ手は出さない。
これがいいよ、と言われたら
とにかくそれだけ
徹底的にやる。
で、少しの変化を
敏感に感じ取る
センスがある。
そういう人は
ネットなんてみなくても
感度が高いから
自分に必要な人や
情報を引き寄せるのも上手い。
鈍感というか
感謝が足りない人は
十分変化は出ているのに
「でも、あの人はこうなった」
「だって、ここはまだ
治っていない」とか
マイナスをみつけることに
一生懸命。
大人になるというのは
失敗しないマニュアルを
手に入れるのでなくて
どんな結果になっても
自分の選択に
勇気と自信と責任を
持つということです。