「よく効くツボとか、押し方でよくなりますか?」 | 岐阜県郡上の妊婦さんや母乳育児中のママのための鍼灸院

岐阜県郡上の妊婦さんや母乳育児中のママのための鍼灸院

数千例を超える出産や母乳育児に立ち会ってきた助産師です。病院の検診だけでは安心して出産が迎えられない妊婦さん、通常の母乳指導に満足できない‘子育てにこだわりたい’ママのためのに身体と心にアプローチする針灸院です。

岐阜県郡上八幡の
助産師&鍼灸師の
加藤祐里です。

質問
「お産がなかなか
進まない時や
つわりのときに

押したり揉んだりして
効果のあるツボの
場所を教えてください」

答え
「お産が始まってから
アレコレやっても
効果はでにくいです。

妊娠中から毎日コツコツ
足湯をして
早く寝て
ゆっくりお風呂に入って
よく運動してください。

妊娠中に関わることができず
分娩室で初対面という間柄では
なかなか産婦さんの心と身体は
緩みにくいです。

もし、出産時に医学的な
異常がなく
それでお産がすすまないなら
焦ったりしないで
まずは寝ましょう。」

質問
「助産師なので
薬に頼る前に
困っている妊婦さんを
なんとかしてあげたいのですが

効果のあるツボは
ありませんか?」

答え
「医学的に治療の必要がなく
普段から頑張り屋さん。

眠りが浅く、
毎日、パソコン、携帯を使う。

食べ物も添加物が多く、
便秘がち。

足やお腹も冷たいような人が

つわりがひどかったり
頭痛がしたり
肩こりや腰痛があるなら

症状はとめなくていいです。

身体は症状を出すことで
身体を休ませようとします。

それより、どうして
休めないのか?

お金?
人間関係?
家の中がさびしい?
人に任せるのが苦手?

何に不安や心配をしているのか
紐解いていくことで

「○○すべき」という思い込みに
気づきます。

そして、何よりも
なんとかして
早く産ませてあげなければという

助産師自身の思い込みや
責任感、緊張感が
産婦さんやお腹の赤ちゃん、
周囲のスタッフに
悪影響を与えます。

助産師自身が「冷え」ています。

一生懸命、自分の出来ることを
やってあげることは
とても大切ですが

お産が早いからといって
良いお産になるとは
限りません。

陣痛が途中で止まったりするのも
赤ちゃんには必ず理由があります。

薬の代わりに
東洋医学も使えないことはないですが
生まれない状況も
いいと受け入れてあげてください。

何か効果を期待して
代替療法を使わないこと。

『助産師さん、さすが、
産ませてくれて
ありがとうございます』とか
言われたくて
次から次へと技術を
追うより、

まずは自分で自分を
満たして、
人に必要以上に
親切にしなくても
私は私、好きにすればいいと
自己肯定感を助産師も持った方がいい。

クライアントさんが
気持ちがいいと感じることは
どんどんやればいいですが

助産師自身が冷えて
イライラしているときは
人を自分の思うように
コントロールしたいときなので

やればやるほど
空回りします。

だから、特効薬的に
裏技なんか駆使するより
あえてシンプルに
助産師の教科書レベルのケアで
十分なです。」

質問「なかなか指導しても
実践してくれません」

答え「指導しているあなた自身が
冷えています。

『…すべき』という責任感こそ
頭でっかちになっていて
楽しそうに生きていないから。

まずは自分を温め
癒すこと。

エビデンスを重視して
医学的根拠を重視する人ほど
頭でっかちになっていて

正しいことが大事で
気持ちいい、楽しい、
安心、大丈夫という
感覚を見失っています。

人からすすめられたことを
素直に行動に移す人ほど
迷わない分、話が早いので
ビジネスマンはとくに
お勧めです。

一番、簡単なのは
「足湯」です。

冷えとり用の靴下を
買うにはお金がかかるし、

半身浴は時間がないし、

こんにゃく湿布は
ゆでる時間がないし、

小豆カイロはそもそも
家に電子レンジがないし、

足湯は洗濯用のバケツ、または
衣装ケースと
お湯が確保できれば

下は何歳からでも

上は座れれば
何歳でも、

どんな病気の人にも
治療院に通えなくても
自宅でできます。」

質問
「足湯もやって
つぼも押したりしているけど
なかなか効果がでません」

答え
「足湯の回数と時間を
もっと増やしましょう。

腹巻もしましょう。

あれこれ技術を駆使するより
基本に立ち戻って
徹底的にシンプルなことを
丁寧にやったほうが
効果は発揮しやすいです。

足湯ごとき、
今でもやっています、
知っていますと

知ったかぶっているううちは
まだまだあなた自身が
冷えています。

今の5倍足湯をしてください。

すごい技術に頼るのでなくて
家族でもできるような
簡単でお金もなくて
自分の身体も壊さない
シンプルなケアを選びましょう。

治療は治療家を紹介しましょう。

助産師はあくまで
よく話を聴くこと。

聴こうとするときに
忙しそうとか
終業時刻を気にしていたり

腕組みや足を組んで
背中にもたれているような
態度では

クライアントも迷惑を
かけて申し訳ないと感じて

無意識に
自分の身体を守ろうとして
身体が硬くなります。

いくら助産院のような
信頼関係の行き届いた
出産施設でも

技術うんぬんの前に
自分が人前でどんな
立ち振る舞いをしているのかを
客観的に振り返ってみましょう。

陣痛が早く進まないは
技術や体質のせいだけではなく

それを問題と思っている
助産師の心の問題。

助産師自身がなんとか
効果をださなくてはいけないという
こだわりを捨てましょう」